今日の400字はグロ3を襲う猛烈な資金流出について。
一時期投信ブログ界隈でも話題になったグロ3。
運用開始からまだ2年ちょっとしか経っていません。
資金流出の様子から見るに、長期保有できるファンドと捉えている人はそれだけ少なかったのでしょうか。
損益トントンの「やれやれの売り」がほとんどではないか?
「成長」は全カテゴリー中でも流出超過額が最大となった。「成長」に属する個別ファンドをみると、「グローバル3倍3分法ファンド」の「1年決算型」が384億円、「隔月分配型」が181億円の純資金流出となり、流出超過額は全個別ファンド中で第1位、第2位となった。
出典:モーニングスター「バランス型が3カ月連続の流出超過、「グローバル3倍3分法ファンド」は流出超過額トップ-20年12月推計資金流出入(2)」
グロ3はレバレッジ型である以上、どこかでサクっと利確したい保有者が一定数いるだろう事は否めない。
ただ彼らが十分な利益を確定できたかは疑問が残る。
その根拠として基準価額チャートと資金流出入額を重ねて検証しよう。
最も資金流入が盛んな2019年後半と資金流出が盛んな2020年後半を比べると基準価額がほぼ同水準である事が分かる。
大雑把な推察ながら、大半の売却者は損益トントン「やれやれ売り」かわずかな利益を手にしただけだったと考えるのが妥当だろう。
インベスターリターンを見るとより納得がいく。
基準価額低迷時の買いが少なかったため、設定来のインベスターリターンはトータルリターンの半分に満たない。
以前同ファンドのイベントを見学した際、ファンドの開発者はこう語っていた。
(グロ3の信託報酬の話題にて。愚者小路による記録のため一言一句正確なものではない)
出典:当ブログ『「山崎元が斬る!グローバル3倍3分法」(一般投資家向けイベント)の会場観覧の様子をレポートします。』
税抜き0.44%。3倍している割に安い。
ネットチャネルでの販売を意識しているのでコストはリーズナブルに抑えている。
リーズナブルに抑えた分、皆様には長期保有で応えてもらいたい。
一度始まった資金流出はすぐには止まらないが、その後にガチ保有を続ける芯の強い保有者だけが残れば、グロ3の今後にも希望の芽はあるかも知れない。
愚者小路です。
モーニングスターを見ていると、ファンドには「トータルリターン」「インベスターリターン」の2種類のリターンがある事に気付きます。
両者を比較することで色々な発見につながるので、どうやって解釈するのか解説してみます。
ありがとうございます。
次回もまた見てくださいね。
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