
珍奇な愛称のファンドを探し、商品内容を吟味する珍称ファンド巡礼ツアー。
珍称トラベラーの愚者小路です。
今回の珍称は「0101」。
昔カンさんのメルマガで「あのファンドは今!?」的な話題で教えてもらったこのファンド、ふと思い出してググったら・・・まだ生きてた!
『愛称:0101』デジタル情報通信革命の基本情報
『愛称:0101』デジタル情報通信革命の基本情報 | |
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珍称タイプ | 意味不明型 |
ファンド分類 | アクティブファンド |
購入時手数料 | 税込3.3%以下(ネット証券ではノーロードの場合あり) |
信託報酬 | 税込1.672% |
分配金 | 年1回の分配。2006年を最後に以後分配実績なし |
アセットクラス | 国内株式 |
投資対象 | 次世代の情報・デジタル通信・マルチメディア等に関連する銘柄 |
運用方針 | 明確な方針は目論見書に記載なし |
備考1 | 1999/09/01設定 (20年以上前!) |
備考2 | 信託期間は2021/05/31とされているが更新される可能性もあり。 |
ITバブル前に設定された「次世代テクノロジーファンド」がまだ生きていた
珍称タイプは意味不明型。
デジタルだからって事だろうが、メイン顧客層の高齢者からすれば意味不明だ。
試しに愛称で検索してももはやトップ10件にも入っておらず、出てくるのはマルイばかりだ。
0101はITバブルに熱狂する1999年に設定されたテーマ型ファンドで、当時は3000億超の資金を集めるドル箱だった。
ところがITバブル崩壊を引き金に大量の資金流出が始まる。
コテンパンに落ち込んだところで販売会社からも見捨てられたのか、あっさり忘れ去られてしまった。
現在も毎月億単位の資金流出を垂れ流してファンドの海を寄る辺なく彷徨う幽霊船のようになっている。

キラキラした次世代テクノロジーを追いかけた結果、設定来リターンは-26%。
日経平均と比べてみるとパフォーマンスの悪さは一目瞭然。

上図に誤記がありました。
図中の「1010」は「0101」の誤りです。失礼致しました。
テーマ型ファンドは短期では出遅れやすく、長期では使い物にならない。
金融機関が嫌がる不都合かつ普遍的な法則なので、ぜひ覚えておこう。
おわりに:珍称ファンド格付けのお願い

今回の珍称ファンド、いかがでしたか?
格付けフォームを設けましたので、ご協力いただけたら幸いです。
正直、モーニングスターの格付けより皆様の格付けの方が100倍アテになります。
格付けにご協力いただくと、皆様の格付け結果をご覧いただけます。
※私も公開時点で1票入れております。

【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは

愚者小路です。
どれだけインデックス投資が合理的だとか言ったところでさぁ、どこまでいっても結局マイナーなんだよね・・・
とか言ってる人!(私もだ!)
衝撃の事実を見て目を覚ますんだ!

ありがとうございます。
次回もまた見てくださいね。
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・・・なんて機能はないけれど、本件と関連が深い記事です。
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コメント
懐かしいファンド名にお目にかかりました。
Windows95やら97が登場し、世の中はデジタルが示す未来で輝いていたような… 中国ファンド(もはや漢字変換すらして貰えない)で証券会社とつきあいが出来、エイベックス株を店頭登録のときに奨められたり。0101も、その延長線で私も持ってたんですよ~ 転勤や出産・育児で忙しくなり放置していた間に下落!!「特定口座」とやらにも乗り遅れ、購入額等も不確かで、ようやく7年前に手放し損益通算したものです。いい勉強(ムリしてます)のなりました。テーマ型投信には絶対に手を出さないもんね。