珍奇な愛称のファンドを探し、商品内容を吟味する珍称ファンド巡礼ツアー。
珍称トラベラーの愚者小路です。
珍奇な愛称(珍称)といっても命名パターンはさまざま。
そこで命名パターンを4種類にカテゴライズさせていただきました。
毎回解説するのもクドいので、当記事にまとめます。
「擬人型」は人っぽい愛称でファンドに親しみを抱かせる
人っぽい名前やニックネームを付ける「擬人型」。
高齢者向けの対面販売ではこういった人名じみた愛称の方が顧客に刷り込みやすいのでしょう。
「〇〇くん」「〇〇ちゃん」などの呼称がついた商品も「擬人型」に分類します。
金融商品に関わらず用いられるベタな命名方法ではありますが、一定の効果はあるのでしょうね。
「大風呂敷型」は壮大な愛称でファンドに期待を抱かせる
スケールの大きい愛称をつける「大風呂敷型」。
神話や歴史上の偉人の愛称を付けたり、地球規模や宇宙規模をにおわせる愛称を付けたりと、ファンド設定時点からハードルを上げすぎている感が否めません。
運用を開始してからも、その高すぎるハードルを越え続けるファンドにお目にかかった事がありません。
最初に抱かせた過度な期待は後々の落胆要因になり得ます。
もう少し現実的な愛称の方がよかったかもね。
「ダジャレ型」は親しみやすいが口に出しにくい
どうしようもないダジャレ愛称をつける「ダジャレ型」。
既存の言葉をちょっと変えたり漢字だけ変えたり、親しみやすさ先行で命名されます。
当記事でご紹介する命名パターンの中では最も顧客の記憶に残りやすいかも知れません。
反面、店頭で口にするのが恥ずかしいうえに、漢字をちょっと変えただけだと口頭では伝わらないことも十分に考えられます。
商品名決定会議で年のいった上司が思いつき&高笑いで「〇〇〇なんてどうかね?あっはっはっは!」なんて言ってる様が目に浮かびます。
静かな会議室に上司の笑い声だけが響いたのでしょうね・・・
「意味不明型」は親しみやすさを演出する気ゼロ
愛称を聞いてもまるでピンとこない「意味不明型」。
その愛称で検索してみてようやく繋がりが分かるレベルです。
ひとつ例題を出してみましょう。
次のファンド愛称の由来をお答えください。
『愛称:テカポの空』ニュージーランド・ハイイールド債券ファンド
※実在しません。
・・・何それ?テカポ?
ってなりますよね。正解はこちら。
テカポとは星空が大変美しいことで知られるニュージーランドの観光名所。
テカポの美しき星々のようにあまねく債券を散りばめ、永遠に輝くファンドになるよう『テカポの空』と名付けました。
※重ねて言います。実在しません。
そんなん分かってたまるか!
と思って当然でしょう。
意味不明型はこういう「分かる人にしか分からないという突き放し感」を抱かせてしまいます。
ファンドへの愛着がこじれ過ぎて意味不明な愛称になってしまったのでしょうか・・・?
何にしても、会議の時点で止めてあげられる人はいなかったのかな。
以上、命名パターンでした。
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