今日の400字は金融庁発表の共通KPI(2020年版)について。
投資信託の金融機関別損益割合をまとめた表が見もので、販売会社や保有者の質が客観的に分かる資料の一つです。
対面証券は毎年ネット証券勢に劣後していて「やっぱりね、これだから対面証券は」と言われていたのですが、2020年発表情報では珍しく対面証券が勝っていたのです。
理由を対面証券に問い合わせてもロクな答えが返ってこなかったので、一つ仮説を考えてみます。
【愚者小路仮説】対面証券を勝たせたのは高齢顧客のリスク意識か?
KPI集計期間は2020年3月末まで。コロナショック後だ。
好成績を残した某証券会社にコロナショック前の売却など提案したか問い合わせたが、「お客様本位の業務運営」の宣言ページを連携されて終わりだった。
何も特別な事はしていないし、してても教えないという意図だろうか。
ロクな回答が得られなかった以上、私が好きに仮説を立てるとしよう。
対面証券のメイン顧客は高齢者だ。
TVを主な情報源とする彼らはコロナ関連の過剰な報道を浴びせられていた。
当時のTV報道、こんな感じ (2020年2月~3月) |
---|
世界各地での感染拡大 |
クルーズ船の大量感染 |
高齢者ほど感染リスクが高い (死亡リスクも) |
過剰にリスク意識が高まった結果、顧客主動で売却が相次ぎ、コロナショックを偶然免れたのではないだろうか。
自分らの命と世界経済の危機とあれば売却に傾くのは自然なことだ。
仮説通りかは来年のKPIを見て判断したい。
今年の件が対面証券の手腕であれば来年以降も勝ち続けるだろう。
私の仮説通りであればこの現象は今年きりで、来年からはネット証券がに劣後し続ける「いつもの光景」に戻るだろう。
【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは
愚者小路です。
ITバブル崩壊前に設定されたエレクトロニクス関連のテーマファンドについてお話しましょう。
それは「0101(ゼロイチゼロイチ)」なる珍奇な愛称を持つファンドで、ITバブルの崩壊と共に人々から忘れられ、毎月資金を流出させる典型的なゾンビファンドとなりました。
おっと、過去形で語るのは良くない。
そのゾンビ、20年以上経った今も成仏できず現世に留まっているのです・・・
ありがとうございます。
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