【2022年】金融庁発表、共通KPIから垣間見える『保有者の余裕』。を400字で。

【2022年】金融庁発表、共通KPIから垣間見える『保有者の余裕』。を400字で。 投資信託(ファンド)のリターン
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愚者小路
愚者小路

今日の400字は金融庁の共通KPIについて。


投資信託を保有している顧客のうち何%ぐらいが含み益の状態にあるのかをまとめた金融庁の資料です。
2022年3月末基準版が発表されていたので紹介します。
大きな上昇や下落につながる材料がなくグズグズが続いた期間で保有者の利益状況はどうなっているのか見てみましょう。

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まだコロナショックからの回復分が生きている

図・表・引用文・動画・ソースコード・改行コード・スペース・事後補足は字数に含めないであげてください。

400字、始め!

まずは基準日である2022年3月末から1年前までの日経平均を確認しておこう。

前回2021年版から1年間の日経平均推移
前回2021年版から1年間の日経平均推移。アップダウンありつつも最終的には微減のグズグズ相場だったね の図(チャートはTradingViewより)

大きく上がるでもなくやや微減といった1年だった。
以上を踏まえ証券会社の投資信託の運用損益別顧客比率を見てみよう。

証券会社の投資信託の運用損益別顧客比率
証券会社の投資信託の運用損益別顧客比率。相変わらず9割前後が含み益状態にあるみたい の図(画像は金融庁「投資信託の共通KPIに関する分析(2022年3月末基準)」P10より)

顧客の9割前後が含み益状態にある金融機関が多く、グズグズな1年でありながらも上機嫌な保有者が多いようだ。
この統計は基準日時点で投資信託を保有している顧客の評価額をベースとして算出している。

KPIにおける損益状況の算出方法
KPIにおける損益状況の算出方法 の図(画像は金融庁「投資信託の共通KPIに関する分析(2022年3月末基準)」P2より)

そのためコロナショックからの回復局面で大幅含み益になった分の保有さえ続けていれば、その後によほどの大失敗をしでかさない限りは含み益が続くのだ。
つまり含み益に浮かれずそのまま保有を続け、バイ&ホールドの精神が多くの顧客に根付いている事がうかがえる。

逆に回復局面で利益確定してしまった顧客はその後のグズグズ相場に手を焼いて含み損にカウントされている可能性が高い。
なんて、ただの統計から投資家模様が透けて見えるのは私だけだろうか。

事後補足

あくまで基準日時点で保有している投資信託の含み益/含み損の話に過ぎないため、この統計をもって顧客が真に儲かっているか損しているかは分からない。
たまに「投資家の○割は損している」というソース不在の都市伝説を耳にするが、それのソースに使えるようなデータではない事を念押ししておく。

【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは

愚者小路
愚者小路

愚者小路です。


どうしても投資したくない人って一定数いるものです。
私は「誰でも彼でも絶対投資すべき」とは思わない派なので、他の手段でお金の不安を解消すればそれでいいじゃないと割り切っています。
ただ投資したくない人の中にはトンデモというべきレベルの超越理論を抱えるケースもあるようで。

ありがとうございます。

次回もまた見てくださいね。

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