今日は特定口座(源泉徴収あり)における手取り額計算方法について。
地味に考えるの面倒な計算なので計算用のExcelシートも公開します。
少なくとも向こう5年ぐらいはニーズあるんじゃないかな?
YouTubeチャンネルとの連動コンテンツのためイレギュラーに差し込みました。
【今回のお題】税引きされる分も見越して多めに解約したい
つまり希望する手取り額から実際の解約額を逆算するイメージですね。
あくまで例として「手取り360万円」を希望額としますが、数式にさえ当てはめてしまえば何万円でも計算可能です。
【動画で解説】特定口座の解約額計算方法
計算方法の詳細はYouTubeチャンネル「愚者小路の投信クエスト」で解説します。
どうやって計算してるの?どうしてそんな式になったの?といった根拠は動画でご覧ください。
投資信託の税金の仕組みも併せて解説していますので基本から理解したい方にはオススメです。
愚者小路ちゃん、任せたよ!
ざっくりかいつまむと、計算するには解約するファンドの概算評価額と含み益の金額が必要です。
これらはネット証券の残高管理画面等で確認できます。
先に計算式だけ書いておきます。これだけで事が足りる方はこの後を読む必要はありません。
数式を読む気もしなかった方はこの後のExcelファイルをダウンロードして数値を埋めていきましょう。
Excelシートのダウンロード
Excelインストールされていない環境でもGoogleスプレッドシートでインポート可能です。
実際Googleスプレッドシート上でも動く事は確認できました。
手順はちょっとググれば山ほど出てくるので当記事では解説しません。
入力項目は4つだけ
Excelファイルを開いてもらうと左上にオレンジ色のセルが4項目あります。
数値を埋めるべき項目はこれだけです。
ダウンロードしたままを開くとサンプル値が入っていますが、オレンジ項目は上図のように「税率」残していったん消してしまいましょう。
金額は円単位でも万円単位でも統一さえされていれば問題ありません。
ここでは万円単位で話を進めます。
まず手取り希望額。
読んだままの意味で「手取りで360万円必要」であれば360と入れておきましょう。
次に税率。
2023/12時点と税制が変わってなければ20.315%のままで、変わってたら現在の税率を入れておきましょう。
あとの2つを入力する前に金融機関にログインして残高管理画面を開きましょう。
要は保有ファンドの一覧と含み損益が表示されてる画面です。
上図はマネックス証券の例です。
現在の評価額が1500万円、うち含み益が500万円(つまり元本は1000万)としましょう。
画面上「概算評価額」の数値を同じくExcelシートの「概算評価額」に入れておきましょう。
万円単位の場合はケタを合わせてください。(上図例では1500)
最後に画面上の「評価損益」の数値を同じくExcelシートの「評価損益」に入れておきましょう。
こちらも万円単位の場合はケタを合わせます。(上図例では500)
以上の入力を終えると残りの項目が自動計算されます。
「解約金額」のところに注文すべき解約金額が出ました。
例の場合は386万円分解約すると税金引かれて手元に約360万円戻ってくるわけです。
ただし実際の解約注文ではこの金額より少し多く解約しておきましょう。
リアルな損益は約定日の基準価額で計算されるため、ここの計算結果と完全合致はしません。
ピタリは無理な仕様です。
「解約金額」より右はオマケの検算項目。
例の場合の386万円で税金差し引くと本当に360万円になるのか検算しています。
丸め誤差で完全合致しない場合もあるかも知れませんが、だいたい合致するはずです。
エビデンス代わりに手取り1万円分解約してみました
計算シートを使って手持ちのファンドを手取り1万円になるよう解約してみました。
残高の類推につながりそうな部分は申し訳ないですが伏せています。
こちらは少額なので円単位で計算。どうやら10,430円解約すれば手取り10,000円になるようです。
実際の取引履歴がこちら。(画面はマネックス証券より)
解約金額から源泉徴収を差し引くと10,002円。あー惜しい。
前述した通りピタリは無理ですが、計算方法自体も合ってて近しい手取り額になっていると分かりました。
これをエビデンスとさせてください。
さいごに
手取り希望額をベースにした解約額の計算シートを紹介しました。
SBI証券や楽天証券など他の金融機関では「概算評価額」「評価損益」が別の単語になっている可能性があります。
もし他金融機関をお使いでしたら「概算評価額は○○証券だと××だったよ」とかコメントで補足いただけると大変助かります。
以上、特定口座の解約額計算の仕組み解説でした。
ありがとうございます。
次回もまた見てくださいね。
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