Yahoo知恵袋のちょっと考えさせられる質問や回答をご紹介する連載「Yahoo知恵袋 秀逸質問&回答録」。
ナビゲーターの愚者小路です。
今回の質問は「顧客が投資信託で儲けが出てるのに文句いってくるの、どうして?」です。
対面系金融機関は世間的には「プロのスタッフが親身に相談に乗ってくれるから安心」という偏見を獲得しています。
この一例でもって過度に一般化するつもりは毛頭ありませんが、少なくともこんな感覚の販売員がいるんだよとご紹介してみましょう。
「精神的苦痛」「自分事」の視点が欠落している
質問者は顧客が何をそんなに怒るのか理解不能なようだが、私には分かる。
まず顧客目線で考えよう。
言いくるめられるように掴まされたファンド。
よく分からないが損益が異常に変動してメンタルが非常に揺さぶられる。
下がった時売るのもイヤだし、上がったら上がったでいつ売っていいかなんて分からない。
性格と相場によっては夜眠れなくなるほどの精神的苦痛になり得る。
その結果論として「たまたま」利益が出たとする。
前述の精神的苦痛とリターンを天秤にかけたらどちらが重くなるだろうか。
人はより直感に訴えかける苦痛を過大評価しやすい。
そのため相対的には多大な苦痛と、それに見合わぬリターンという評価になるのだ。
割に合わない不満は当然、販売者へ向けられる。
質問者が損益しか着目していないのはもしこれが自分事だったらと考える気がないからだろう。
最後の一文、アドリブで書いた割に収まりがよく大変気に入った。
今後もどこかで使おうと思う。
【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは
愚者小路です。
暴落時の鉄板ダメムーブといえばそう、狼狽売り(パニック売り)。
人には損失回避傾向があるので実際にやっちゃう人は少ないのでは?とする記事を発見。
ノンノンノン、少ないんだったらそんなに皆口すっぱくして言ってないでしょうに・・・
ありがとうございます。
次回もまた見てくださいね。
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・・・なんて機能はないけれど、本件と関連が深い記事です。
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