今日の400字はヤマゲン氏こと山崎元氏がよく主張しているアクティブファンド選びのまやかしについて。
この主張は私も大賛成ですが、案外証明のしようがないのが悩ましいのです。
もし「目利きが出来る事」を証明できたら資産運用の歴史がひっくり返る
ヤマゲン氏の主張を引用しよう。
将来の運用成績を予想する方法はない。「目利き」ができると言うのは無責任
「投信は過去のパフォーマンスくらい見てから選びましょう」、「アクティブ・ファンドはどのファンドを選ぶのかが大事です」、といった台詞をよく聞くが、こういう事を言う人を信用してはならない。
いずれも、現実には不可能な「将来、相対的に優秀なアクティブ・ファンドを現時点で事前に選ぶ」ことができないのに、「いいアクティブ・ファンド」を選べるかのように言っているからだ。将来運用成績の良いファンドを選ぶ「目利き」など、誰もできないのだから、誰かができるかのようなことを言う嘘つきを相手にしないほうがいい。
出典:ホンネの投資教室「あなたの投資常識にチャレンジする10問!」
感覚的に理解はできるし、私も賛同する。
では相対的に優秀なアクティブファンドを事前に選ぶ方法がない事を証明できるだろうか?
こういう「あるなしモノ」において「なし」を証明する事は非常に難しい。
いわゆる悪魔の証明というやつだ。
ただ、証明できない事をもって「この主張は嘘なんだ」とは断定できない。
ましてやヤマゲン氏の非でも何でもない。
そもそもアクティブファンドに造詣の深い人が、事前に選ぶ方法がある事を証明すれば済む話だ。
好みや共感といった感情論や過去パフォーマンスといった結果論を排除し、第三者視点でも理解できる「ロジカルなファンド選び」を解説している事例を私は見た事がない。
思えばファンドマネージャーに「自ファンド以外のアクティブファンドに全財産突っ込むとしたらどのファンドを選びますか?」と聞いたらどんな答えが返ってくるだろうか?
そんな悪魔の質問をいつかしてみたいものだ。
【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは
愚者小路です。
すいません、アクティブファンドに厳しい事を言い過ぎました。
一方で使いようによっては、アクティブファンドをポートフォリオ運用に組み込む余地もあるんじゃないかなとたまに考えます。
こういう使い方、インデックスファンドだと実現しにくいんですよ。
ありがとうございます。
次回もまた見てくださいね。
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