今日の400字は2000年代のデイトレードブームを振り返ります。
誰が仕掛けたブームだったのかは今でも分かりませんが、多くの人がデイトレ長者を目指して狂騒の渦中にありました。
同様のブームが再来する可能性は大いにあるので当時の様子を知らない人は何となくでも覚えておきましょう。
人って案外歴史から学ばない生き物ですから。
右肩上がりのマーケットが多くの勘違いを産んでしまったあの頃
まずデイトレブーム期の日経平均と主な出来事をまとめておこう。
年 | 出来事 |
---|---|
2004年 | ITバブル崩壊と米国テロ事件後の落ち込みから少しずつ回復を始めた。 デイトレブームはこの辺りから発生した。 |
2005年 | 小泉内閣への期待感からか猛烈な上昇相場が始まる。 デイトレブームは最高潮に達する。 |
2006年 | ライブドア粉飾決算や村上ファンド代表逮捕で市場は混乱。 この出来事がデイトレ層への冷や水となった。 |
2007年 | アメリカではサブプライムローン問題が顕在化。 デイトレ層が世界同時株安の後どうなったかは分からない。 冷や水ビショビショで退場したか はたまたFXにフロンティアを求めたか・・・ |
空前のデイトレブームは老若男女問わず多くの人を魅了した。
ゴールドラッシュで一山当てようとするかのような、ある種の熱狂だった。
特に2005年の上昇相場は彼らに「自分にはトレードの才能がある」と勘違いさせ、リスクのタガを外させるには十分な効果があった。
その後の混乱期からの暴落に見舞われるまでに彼らは冷静さを取り戻し、気付くことができたのだろうか。
己の才能でも何でもなく、ただ歴史的上昇相場に下駄を履かせてもらっていただけだったと。
2020年10月現在、株価は実体経済と乖離した形で割高に推移しつつある。
これから巨大な調整で底を打った後の回復過程で同様のブームが起こる可能性は高いと睨んでいる。
株価低迷に伴う不景気の中で何らかの「一発逆転の突破口」を望む人が増えるからだ。
そういう人につみたて投資を訴えても、残念ながら何も刺さりはしないだろう。
【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは
愚者小路です。
私が投資を始めたのは20代。
当初は「うまくいけば働かなくて済むようになるかも」なんてスケベ心があったことは素直に白状致します。
もし当時の「愚者小路青年」の隣に、今の「愚者小路おじさん」が立っていたら・・・何て声をかけるだろう?
ありがとうございます。
次回もまた見てくださいね。
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