今日の400字は主要アセットクラスのインデックスファンド同士の相関係数について。
2011年1月~2020年12月の10年間で計算したデータです。
モーニングスターが公開している月次リターンデータから算出しています。
算出には前回作成した相関係数算出シートを(少し拡張して)用いています。
詳細は下記リンクをご参照ください。
相関係数だけ見ると国内REITと先進国REITはリスク低減効果が期待できそう
さっそく愚者小路算出による主要アセットクラス同士の相関係数を図示する。
厳密には各アセットクラス指数に連動するインデックスファンド同士の相関係数である。
各アセットクラスはモーニングスターから取得した下記ファンドの月次リターンから算出している。
算出期間を10年としているため、運用開始から10年以上経っている無印eMAXISを基準ファンドとした。
相関係数算出対象ファンド | |
---|---|
国内株式 | eMAXIS TOPIXインデックス |
国内債券 | eMAXIS 国内債券インデックス |
国内REIT | eMAXIS 国内リートインデックス |
先進国株式 | eMAXIS 先進国株式インデックス |
先進国債券 | eMAXIS 先進国債券インデックス |
先進国REIT | eMAXIS 先進国リートインデックス |
新興国株式 | eMAXIS 新興国株式インデックス |
新興国債券 | eMAXIS 新興国債券インデックス |
相関係数を見てどう感じただろうか。
まず国内債券は相関係数がマイナスである一方、期待リターンがほぼゼロなので単にリスクとリターンを薄める効果しか持たない。
リスクの防波堤としてなら有用性はあるのかも知れない。
効果的なリスク低減を期待するなら国内REITと先進国REITか。
他資産との相性に優れてはいるが、時に株式より価格変動が激しくなることは覚悟が必要だろう。
せっかく集計体制を作り上げたので、翌年明けにまた最新版を作ることにする。
あと何年分作れるか、楽しみだ。
今回の算出結果は手製のExcelシートではじき出した。
(キモの部分はCORREL関数で求めている)
そのため計算方法に問題がないか疑問を抱く方もいることだろう。
かつて三菱UFJ国際投信が算出した相関係数データがある。
算出期間は2010/10~2015/07。
これと同じ期間で相関係数を出し、比較した結果が下図だ。
桁数の違いがわずかに出ているが一致しているため、私の算出方法に問題ないと判断のうえ公開に至る。
私から提示できる、せめてもの正確性の根拠である。
【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは
愚者小路です。
もしかしたらお気付きの方もおられるでしょう。
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020」オンライン表彰式にて、私ゴールドスポンサーにならせていただきました。
私にとって今回最も印象深かったのはアクティブファンドに対する熱さでした。
ありがとうございます。
次回もまた見てくださいね。
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