カン・チュンド著『ラクして増やそう!バラつみ投資』の書評と感想。まさにバランスファンド実践書の殿堂だ!

カン・チュンド著『ラクして増やそう!バラつみ投資』の書評と感想。まさにバランスファンド実践書の殿堂だ! インデックス投資
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今日はカンさんのご著書『ラクして増やそう!バラつみ投資』について。

 

発売から2年ほど経っているけど気にしない!

私の持論で恐縮ですが、優れた長期投資の本はそう簡単に内容が色あせたりしないものです。

初心者/ベテラン関係なく、「やさしい投資」を求める全ての人にオススメできる一冊です。


ラクして増やそう!バラつみ投資 やさしい投資の答えはバランスファンド✕つみたて!

※「バラつみ投資」というワードをこの後ちょいちょい使わせていただきますが、「バラつみ投資」はカンさんの登録商標です。

kindle専用だけどスマホがあればじゅうぶん読める

今までのカンさんのご著書とは異なり、本書はkindleのセルフ出版の仕組みを利用しています。
出版社による編集・製本・印刷のコストがないためか、380円という驚きの低価格が実現しました。

ちょっとした雑誌並みじゃないですか!

もちろん「安かろう悪かろう」ではありませんし、もしそうだったら紹介記事は書いていません。

出版会社の取り分など余計なコストをカットした結果、そういう低コストに落ち着いたに過ぎません。
余計なことをしない分、低コストで、しかも中身しっかり・・・なんだかインデックスファンドみたいだなと思ってしまいました。

価格設定からも「インデックス投資の本が高コストでどうする!?」というカンさんの強い意志(があるんじゃないかなぁと)を勝手に読み取らせていただきました。

kindle端末がなくても心配いりません。スマホやPCしかなくてもkindleアプリはインストールできます。
十分な行間とともに一つ一つの文章も短く切られていますので、スマホのような小画面端末であってもブログを読む程度の感覚で読むことができます

表示が気になる方はkindleアプリをインストールのうえ、サンプル版をダウンロードしてみましょう。

ラクして増やそう!バラつみ投資 やさしい投資の答えはバランスファンド✕つみたて!

シンプルな投資を望む全ての人に「バラつみ投資」が教えてくれること

内容のネタバレにならないレベルで、本書がどんなことに対して回答/提案してくれるのかを列挙させていただきます。

当記事では質問文の形式で列挙することにします。
これらの答えは全て本の中にあるとご理解ください。

  • カンさん、投資ってなんでしないといけないの?
  • カンさん、投資って何?株式とか債券って何?
  • カンさん、お金を貯めるには投資さえやっておけばいいんでしょ?
  • カンさん、投資信託って何?インデックスファンドとかバランスファンドって何?
  • カンさん、どういう投資信託を選んだらいいの?
  • カンさん、投資信託を自分で組み合わせるって難しくない?
  • カンさん、バランスファンドなら何でもいいの?買うべきバランスファンドはどういうの?
  • カンさん、購入したいファンドを見つけたら手持ちの資金で全力買いしていいの?
  • カンさん、どうしてバランスファンドの積み立て(バラつみ)をオススメするの?
  • カンさん、つみたてNISAとかiDeCoはどうやって活用したらいいの?バラつみ投資にも使えるの?

上記の質問にカンさんは平易な言葉で、かつ我々読者と同じ目線で答えてくれます。
読者が精神的に納得できる(カンさんの言葉を借りると「メンタリティーに沿った」)ことを優先してくれるため、最後まで置き去りにされることなく読み進められるのではないでしょうか。

結局カンさんの提案するバラつみ投資というのはバランスファンドを毎月コツコツ積み立てしましょうというシンプルな理(ことわり)なのですが、きっちり納得して腑に落ちるためにはある程度の言葉と知識が必要となります。

まるで一対一で会話するかのように語り掛けるカンさんのメッセージが皆様にもストンと腹落ちしてくれるだろうと期待しています。

本書の正確な目次はAmazonで公開されているので併せてご参照ください。

愚者小路の個人的書評と感想

「初心者向け」でもない、「ベテラン向け」でもない

本書のキモであるバラつみ投資は「投資という行為をきわめてシンプルな形で生活に落とし込みたい人」向けであると言えます。
そこには初心者か、ベテランかという区分けは関係ありません。

シンプル投資を生活に落とし込み、かつ手間を最小限にできれば、投資を始める前後であなたの生活はそう変わりません
日々の仕事に精を出す、いつも通りの日常です。
しかしその日常の脇には投資という行為がそっと並走してくれていることを忘れてはいけません。

カンさんの提案するバラつみ投資は仕事と投資を無理なく両立させる効果的な方法の一つです。

仕事と投資の両立を失敗する人も少なくありません。
価格変動が気になって仕事が上の空になったり、暴落のショックで周囲の人に当たっちゃったり・・・
何事もバランスが大事で、両方全力投球なんて出来そうで出来ないもの。

世の中、投資に多くの時間と労力を割ける人(もしくは割きたい人)ばかりではありません。
むしろあまり割けない人の方が多数派と言えます。

シンプルでやさしい投資を提案する本書にはそれだけ潜在的なニーズと受け皿の広さがある。私はそう感じました。

人は基本的に揺らぎやすいものだ

バランスファンドよりも自分でインデックスファンドを組み合わせる方がコストが安く済む。
これは本当です。ただし今後数十年と続けていけるでしょうか?

答えがYesの人もいるでしょう。Noの人もいるでしょう。「そんなの分からないよ」の人はもっと多いでしょう。

現実的にはスポーツジムと一緒で、張り切っているのは最初だけで次第に放置プレイになってしまう人の方が多いのではないでしょうか。

  • 途中でリバランスが面倒になって放っておいてしまう。
  • 他のファンドが気になり始めてすぐ入れ替えてしまう。
  • 結果、当初の計画と大きく食い違ってしまい、今自分で負っているリスクの大きささえ把握できなくなってしまう。

こうなってしまうようなら、自分でマネジメントすることがかえってマイナスに作用していると言えます。
ご自身の近未来(もしくは現状)を見たようでギクっとしてしまった方はバラつみ投資向きです。

逆に自分でインデックスファンド組み合わせて定期的なモニタリングとリバランスができるタイプもいます。

私もどちらかというとこのタイプで、Excel使ってお手製の積立管理シートなんか作って人知れずコツコツやっています。
こっちも膨大な手間がかかるわけでもなく、投資にかけてる時間は一か月あたり15~20分程度です。(きちんと管理体制作れればの話ですが)

バラつみ投資を採用するかを検討するにあたり、「どれぐらい投資に注力できるか」だけでなくご自身の性格も併せて考えていただければと思います。

1から10まで全て自分でやることが必ずしもベストとは限らないんだ。

現実を鑑みれば、なおさらにね。

『ラクして増やそう!バラつみ投資』の実践性能がズバ抜けている理由

本書では具体的かつ実践レベルの積み立て方が書かれています。

  • 最初は1000円程度の少額からコツコツ積み立てていきましょう。半年ほど試して値動きに慣れてから積立額を徐々に増やしていけばいいのです
  • まとまった金額でも全額一括で買う必要はありません。時期分散することで心理的に安心できるなら、まとまったお金すら積み立てに回していいんです
  • 一時的に価格が下がった状態こそ安く多く購入するチャンスです。将来の収益に大きく貢献しますから慌てず淡々と積み立てを続けていて大丈夫です

※恐縮ながら本書の内容を基に愚者小路が抜粋&意訳させていただきました。実際はもっと詳しく書いてありますよ。

いずれも読者の心理を最重視していることにお気づきでしょうか。

FPとして多くのお客様から話を聞き、「投資を始めるのにどういうことが障壁となっているか」同じく「投資を続けるのにどういうことが障壁となっているか」を経験的に理解しているカンさん。
そんなカンさんだからこそ、心理的な不安・迷い・葛藤を取り除くことを最優先した「やさしい実践指南」ができるのだ、と私は解釈しました。

投資は理屈や理論も大事ですが、心理の大事さにはかないません。
投資を始められないのは不安や迷いで心が揺さぶられているからです。
投資を続けられないのも不安や迷いで心が揺さぶられているからです。

あぁ、FPの仕事というのはお客様の心の揺れを抑えることなのかも知れないなぁ。

抽象的な事で煙に巻くのではなく、実践レベルまで具体化しないとなかなか心の揺れって収まらないもんね。

投資をシンプル化すれば必要以上に判断を迫られることもなく、心を揺さぶられるリスクを減少できるでしょう。
(投資の失敗はだいたい心が揺さぶられた時に発生するものなので、純然たるリスクと言えます)

今投資をされてる方も胸に手を当てて聞いてみましょう。
今のやり方で心が揺さぶられることはないですか?
(必要以上に価格変動が気になる、あまりに面倒で正直面倒くさくなってきたなど)

揺さぶられることが多ければ、バラつみ投資のような「やさしい投資」の出番かも知れません。

図解が活きていればもっとよかった

書籍として物足りなく感じるところが一点だけありました。
要所要所で図は挿入されているのですが、よくブログの行間に入るような挿絵レベルのものだったことです。

たしかに文章だけでも問題ないぐらい分かりやすく書かれています。
しかしよくまとめられた図解は文章の何倍も読者を惹きつけたり、要点をリマインドさせたり、ワクワクさせたりといった効果が期待できるのではないでしょうか。
(特に投資初心者ほどその効果は高いはず)

ブログやメルマガと大きく差別化できるとしたら、そういう要素じゃないかと私は感じました。

まとめ

『ラクして増やそう!バラつみ投資』の書評・感想を含めてご紹介させていただきました。

ラクする=初心者、ではありません。

初心者であってもベテランであっても、投資にそれほど多くの人的リソースを割きたくない、言い換えれば他のことにもっと注力したいというニーズは一定割合存在します。
また投資というのはいっぱい時間や手間暇かけたからといって、その労力がリターンに反映されるとは限らない皮肉さも持ち合わせています。

どうやったら仕事と投資をストレスなく並走させられるだろう?

『ラクして増やそう!バラつみ投資』はそう考える人への効果的かつ実践的な提案書になってくれるでしょう。

最後にオマケとして、カンさんが本書の魅力を一分でプロモーションする動画を公開されていたで一緒にご紹介して本文の締めとさせていただきます。

7年ぶりの新刊!『ラクして増やそう!バラつみ投資』の紹介動画です(電子書籍でお求めやすく!)

【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは

愚者小路です。

 

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私は色々考えがあるので、しばらく手を出さないでおこうと思います。

ありがとうございます。

次回もまた見てくださいね。

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