【年利も出せる】運用パフォーマンス記録帳を作ろう(投資に使えるExcel)

運用パフォーマンス記録帳を作ろう(投資に使えるExcel) 【連載】投資に使えるExcel
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愚者小路
愚者小路

今回はこれから投資を始める人、投資を始めてそんなに経っていない(2年以内ってところか)の人に向け、運用パフォーマンス記録帳の作り方を解説します。


ネット証券各社でもこれに類する機能は作ってくれているかも知れないけど、トータルで把握するには自分で記録しないといけないのです。

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運用評価のキモは「いくら投じて、いくらになったか」

シンプルな金融商品であれば、運用パフォーマンスの評価尺度はどれも同じです。
いくらのお金を投じて、今の評価額がいくらになっているか。
今の評価額が投じたお金より大きければ「利益」、逆なら「損失」。
きわめて単純なルールですね。

「いくら投じて、いくらになったか」を把握しなければ、自分が儲かっているか損しているか分かりません。
ところが個々の取引の損益にご執心で全体のパフォーマンスを把握できていないケースをよく見かけます。

そこで今回はこれから投資を始める人にぜひ付けてほしいパフォーマンス記録帳を紹介します。
最後にExcelファイルを配布しているのでぜひご利用ください。

「もう投資始めちゃってるよ」って人もご安心を。
まだ始めて2年以内とか、間もない人なら十分追いつけますから。

運用パフォーマンス記録を付けていないとどうなるか

あなたは投資を既に始められていますか?
始められているのなら一つ質問です。

あなたの運用は年換算で何%ぐらいのリターンが出ていますか?

答えられない人、けっこう多いです。
しどろもどろになって「○○ファンドでは含み益が出てて、でも××ファンドはこの前損切りして・・・」とか言ってしまいそうな人はギクリとしてください。
重要なのはトータルでの損益です。

ネット証券ではログインすればあなたの保有しているファンドについては損益の金額を表示してくれます。
でもたった今の損益だけ見てもあなたの運用パフォーマンスは分かりません。

たとえば○○ファンドを10万円の利益で解約し、次に××ファンドを買ったら10万円の含み損が出て現在に至るとしましょう。
この時点でネット証券の画面上で表示されるのは?
そう、××ファンドの10万円の含み損だけ。
だからってこれだけ見て「自分の運用は現在マイナス10万円」とは言えないでしょう?
実際はプラマイゼロです。

これがさらに複数のネット証券を使っている場合や確定拠出年金に加入している場合となると、もはや画面上の含み損益を見ても何も分かりません。
含み益が出てたら嬉しい、含み損が出てたらガッカリといった一喜一憂の材料にしかならないでしょう。

言うなれば一本一本の木の育ち具合に目を奪われて森全体がどれだけ広がったかを把握できないようなものです。
森を俯瞰する視点を持つには、個々の損益を超越した全体のパフォーマンス記録が必要になってくるのです。

Excelで運用パフォーマンス記録帳を作る

記録帳に必要な入力項目はたった3つ。

  • いつ(何年何月)
  • その時点の投入額(元本)合計
  • その時点の評価額合計

たったコレだけ。家計簿の何百倍も簡単です。
まずは入力項目だけ作って、イメージつくようサンプル値を入れてみます。

まずは入力項目を作ろう の図
まずは入力項目を作ろう の図

サンプルでは毎月10万円積立で評価額を適当に変動させています。
次にこれら入力項目から累積損益を出してみましょう。
評価額合計から投入額合計を差し引けば額面ベースの損益が出るし、同じく割り算をすれば%ベースの損益が出ます。

次に累積損益を計算しよう の図
次に累積損益を計算しよう の図

さらに計算項目をチョイ足しして、次は気になる「年利」を出してみましょう。
まず年利を出すために必要な運用年数をDATEDIF関数で算出します。

DATEDIF(開始日, 終了日, “y”) + DATEDIF(開始日, 終了日, “ym”) / 12

詳細は公式サイトに任せるとして、前半の赤字部分で経過年数、後半の青字部分で経過月数を出しています。
たとえば開始日から1年半経った日付はこの式だと1.5年となります。

最後に複利計算の年利を求めます。
ざっくり解説すると下記の通りです。

(1+累積損益)^(1/運用年数) – 1

愚者小路
愚者小路

こういう計算方法なら○年×ヵ月といったハンパな期間でも年利換算できるんだ。

年利換算までできてゴキゲンなシートに仕上がったね!の図
年利換算までできてゴキゲンなシートに仕上がったね!の図

これで完成しました。

愚者小路
愚者小路

年利換算は計算方法の性質上、1年未満とか初期はものすごくブレやすいです。
2~3年ぐらい経つとだんだんマトモな値に落ち着いてきます。

さいごに:運用パフォーマンス記録帳のダウンロードはこちらから

下記アイコンからご利用いただけます。
当記事で入力したサンプルも「入力サンプル」シートに入っていますので、入力方法の参考になさってください。

運用パフォーマンス記録帳ダウンロード

このシートによって発生したいかなる損失・損害について、わたくし愚者小路は一切の責任を持たないことをあらかじめご了承ください。

これから投資を始める人はぜひ最初から記録付けていきましょう。
既に始められている人は可能であれば過去の入金履歴をさかのぼって投入金額の合計を計算するところから始めましょう。
1~2年程度ならまださかのぼれる範囲ではないかと思います。

コツコツ記録を付けて、目先の損益に惑わされない大局的な運用パフォーマンス評価ができるよう、応援しています。

愚者小路
愚者小路

以上、運用パフォーマンス記録帳の作り方でした。

【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは

愚者小路
愚者小路

愚者小路です。


投資信託の信託報酬(運用管理費用)はもちろん安いに越した事はありません。
しかし昨今のインデックスファンドはもう十分に安すぎる領域に入っており、そこからさらに大きく値下げされるとかえって疑わしく感じてしまうケースもあります。
例のファンドの信託報酬が0.05775%と聞いて「いやいや、それはない」と思った人の感覚、マトモだと思います。

ありがとうございます。

次回もまた見てくださいね。

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