
今日の400字は投資あるあるの一つ「高値買いの安値売り」について。
過去20年ほどさかのぼってITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショックで懲りもせず高値買いの安値売りをしでかすと、どれぐらい損失が出るのか概算してみましょう。
ある意味、複利計算の逆ギアですね。
行き過ぎた警戒心は高値買いの安値売りを招きやすい

この3つの暴落局面でそれぞれ高値買いの安値売りをするとどうなるか概算する。
ただし最高値と最安値ジャストで売買するのはさすがに非現実的なので、少し遊びを持たせて最高値の5%手前と最安値の5%手前で売買したと仮定する。
加えて個別銘柄で考えると収集つかないので日経平均ヒストリカルデータを基にする。
暴落局面 | 最高値 5%手前(円) | 最安値 5%手前(円) | 損失率 |
---|---|---|---|
ITバブル崩壊 | 13,803 | 7,988 | -42.1% |
リーマンショック | 17,349 | 7,408 | -57.3% |
コロナショック | 22,880 | 19,862 | -13.20% |
コロナショックの損失率がずいぶん小さく思えるかも知れませんが、手前5%のあそびをもたせたらこんなもんでした。

こうして見るとコロナショックの下落幅の何とかわいいこと。
まだこれからなのかも知れないけど。
上表の通りに高値買い安値売りを繰り返すと、最初の資産の21.5%しか手元に残らない計算だ。
すいません、計算結果しか書いてませんでした。
それぞれの下落で1-損失率で残った元本割合を出して、掛け合わせました。
0.579×0.427×0.868=0.215 です。
極端な計算に思われるかも知れないが、案外あってもおかしくない。
警戒心の強すぎる人はまず下落局面で買いを入れられない。
もう少し回復してから、あと少し回復してから買おう。
石橋を叩いて叩いて買いを決心したらそこは高値圏、下落は目と鼻の先。
さらなる下落を警戒し、慌てて損切り。
高値買いの安値売りは警戒心の強さが招く悲劇なのかも知れない。
【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは

愚者小路です。
毎月つみたて投資を始めると多くの人が抱くであろう疑問。
毎月何日につみたて実行するのが有利なのか?
たまにはこういうナンセンスな検証をあえて本気でやってみましょう。

ありがとうございます。
次回もまた見てくださいね。
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