今日の400字はアルバニア共和国で1997年に起きたネズミ講を発端とする暴動騒ぎについて。
多くの国民が巻き込まれたネズミ講。
自己責任論で片づけるのは簡単ですが、では彼らは何を考えていたら被害を回避できたのでしょうか?
考えるべきは「何がどうなったら儲けが出るか」と「持続性」
民主化後のサリ・ベリシャ政権は、共産主義時代の残滓の清算や市場主義経済の導入、外国からの援助導入などを政策化し、国際社会への復帰を加速させた。
出典:Wikipedia「アルバニア」
アルバニアは1991年より市場主義経済に舵を切ったが、その過渡期の混乱に乗じてネズミ講が幅をきかせるようになった。
しかし、市場主義経済移行後の1990年代にネズミ講が流行し、1997年のネズミ講の破綻で、国民の3分の1が全財産を失い、もともと脆弱を極めたアルバニアの経済は一瞬で破綻した(アルバニアのネズミ講(英語版))。
出典:Wikipedia「アルバニア」
多くの市民が抗議のために路上に繰り出し、詐欺から国民を守ることができなかった政府への不満から暴徒化し、これによって政権が転覆し、無秩序状態となるという暴動が発生した(1997年アルバニア暴動)。
国民の1/3が全財産を失い経済が破綻してしまった。
驚くべきは「なぜ国が守ってくれなかったんだ」とする被害者意識。
自己責任で決定したにもかかわらずだ。
投資ブームの影響でよく理解しないままのデビューは多いけど、詐欺案件であろうとなかろうと損失出ても暴徒化しちゃダメよ。
ネズミ講に関わらず投資詐欺案件は「何がどうなったら儲けが出るか」と「持続性」に問題を抱えている場合が多い。
非現実的なリターンを謳う案件は儲けの出る仕組みが不明瞭だし、ネズミ講なんかはそもそも持続性に難がある。
せめてこの2点を考える力さえあれば被害は相当量抑えられたはずだ。
目の前の儲け話に対し冷静に仕組みを理解しようとする力こそ金融リテラシーである。
昨今の投資ブームはこの理解なくデビューしてしまう人が多く、不安を覚える。
【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは
愚者小路です。
金融リテラシーが大事だって話はよく分かる。
でもそもそも金融リテラシーって何を身に付ければいいの?
実は金融庁がこの答えを示してくれているのです。
ありがとうございます。
次回もまた見てくださいね。
応援していただくとより多くの方にご覧いただけるし、投稿モチベーションも上がります。
↑いつもランキング向上にご協力ありがとうございます!
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます
・・・なんて機能はないけれど、本件と関連が深い記事です。
もう1ページ、いかがですか?
コメント