今日の400字は中国の投資信託残高が他国を上回る勢いで増加している話。
投資信託協会は定期的に「投資信託の世界統計」をまとめて各国の投資信託残高を発表しています。(リンクは下記)
どの国も順調に残高を伸ばしつつある中で、中国の追い上げ度合いが尋常でないのです。
投資信託残高が伸びていくために絶対必要なもの
国名 | 2008年投信残高 | 2020年投信残高 |
---|---|---|
中国 | 2760億ドル | 2兆1250億ドル |
日本 | 5750億ドル | 2兆0510億ドル |
中国が投信残高トップ10入りした2008年末から、およそ12年で残高が約7倍に成長している。
日本はその間3.5倍にしか成長していない事と比べると怒涛の追い上げと言える。
しかし中国の人口や経済規模だけ考えるとまだ伸びしろがあるように思う。
この伸びしろが埋まっていくか頭打ちになるかは分からないが、考えるうえで重要なポイントは中国における「格差」と「搾取」であろう。
投資信託は中長期スパンで保有することを前提とした商品だ。
もしも中国が日本以上に格差と搾取の著しい不安定を感じる社会であった場合、中長期なんて悠長なこと言ってられないとばかりに短期視点の投機に金が流れる可能性がある。
投信残高が今後も伸びていくにはきちんと数年後を見据えられる安定した社会構造が必要ではないだろうか。
中国のリアルな内情は分からないが、投信残高の推移がその内情を間接的に推し量る物差しになると信じてこれからも観察していく次第だ。
【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは
愚者小路です。
少し昔話をしましょう。
私が「第2次株ブーム」と呼んでいる2000年代前半~半ば辺り、ネット証券の台頭に伴いデイトレードがそれはそれは大流行しました。
(かく言う私もその辺りで資産運用デビューしました)
このデイトレブームに関しては「歴史は繰り返される」と睨んでいます。
ありがとうございます。
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