珍奇な愛称のファンドを探し、商品内容を吟味する珍称ファンド巡礼ツアー。
珍称トラベラーの愚者小路です。
今回は「初くん」(はじめくん)です。
これほどまでにド直球なネーミングの投資信託があったでしょうか。
『愛称:初くん』 よくわかる投資入門ファンド(日本) の基本情報
『愛称:初くん』 よくわかる投資入門ファンド(日本) の基本情報 | |
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珍称タイプ | 擬人型 |
ファンド分類 | アクティブファンド |
購入時手数料 | 3.24%以下 (SBI証券ではノーロード) |
信託報酬 | 1.94% |
分配金 | 年1回 (設定来無配) |
アセットクラス | 国内株式 |
投資対象 | ベンチマークはTOPIXだが、TOPIX採用銘柄が対象かは記載なし。 |
運用方針 | 徹底的な企業訪問調査をベースに、収益見通しと中長期成長力の観点から市場に過小評価されていると判断される銘柄でポートフォリオを組む (同ファンドの目論見書より) |
備考1 | 2000年12月より設定。もうすぐ19年。 |
備考2 | 下記の通り、投資教育サービスによる解説が充実している。 「投資信託の仕組み、長期・分散投資の意味などを新聞やレポートなどを通して解説し、投資教育サービスを行います。」 |
初めてファンドを購入した人に徹底的に寄り添う投資教育を志す。そんなファンド。
珍称タイプは擬人型。
初心者でもよくわかるから、初くん。
愛称の通り、投資信託の入門編として設定されたファンドなのだろう。
投資教育サービスを行っているそうだが現在も続いているのか、運用会社に問い合わせてみた。
「よくわかる投資入門ファンド(日本)【愛称:初くん】」の投資教育サービスですが、ホームページへ「初くんの投資教室」を掲載しております。こちらで投資信託の仕組み、長期・分散投資の意味などをご覧いただくことができます。
http://www.myam.co.jp/useful/lesson/また、毎月発行しております月次レポートにて、ファンドの運用状況や市場・金融用語、銘柄紹介などを行っております。
交付運用報告書でも、4ページ目の「当該投資信託のポートフォリオ」にて銘柄について詳しく説明を行っております。
http://www.myam.co.jp/fund/hajime_j/そのほかに受益者向けサービスとして、「初くん新聞」を年2回発行しております。こちらは販売会社を通じて受益者の方へ送付を行っておりますため、ホームページ上でご覧いただくことはできませんのでご了承ください。
出典:明治安田アセットマネジメントからの回答メール
運用レポートにも初くんのイラストが解説と共に書き込まれている。
組入比率の高い銘柄がどんな強みを持つ会社なのかを平易な言葉で解説する場面もあり、運用レポートの取っつきやすさには大変好感が持てる。
一方、運用は苦戦を強いられている。
慢性的な資金流出に加えて1.9%という信託報酬が原因か、ここ3年ほどリターンも冴えない。
コストや純資産動向、成績を考えると買いたくないしオススメもしたくないのだが、投資教育サービスを通して保有者とファンド双方の成長が同時に見込めるといったコンセプトは非常に良いと思う。
低コストで堅実な運用のファンドでこのコンセプトを焼き直せれば意外なヒット商品になるのではないだろうか。
おわりに:珍称ファンド格付けのお願い
今回の珍称ファンド、いかがでしたか?
格付けフォームを設けましたので、ご協力いただけたら幸いです。
正直、モーニングスターの格付けより皆様の格付けの方が100倍アテになります。
格付けにご協力いただくと、皆様の格付け結果をご覧いただけます。
※私も公開時点で1票入れております。
【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは
愚者小路です。
さらに珍称ファンド巡礼ツアーを続けていきましょう。
次なる珍称は「ブラジルの奇跡」。
本当に奇跡みたいな運用成績だったらとっくに皆様のお耳に届いているでしょう。
ということは・・・ねぇ。
ありがとうございます。
次回もまた見てくださいね。
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