今日の400字は森永卓郎さんが投資資産をほぼ全処分した件について。
2024/07にほぼ全ての投資資産を処分し、翌月の下落を免れたそう。
ただこれはがん終末期にあり闘病費用を確保するための処分であり、ご本人も下落を回避できたのは偶然と述べています。
詳細は後述のリンクや引用をご覧いただくとして、この事実に猛烈な違和感を覚えました。
予想を信じても予想者と一蓮托生となるかは未知数
下げ幅4451円──。8月5日、米景気の減速懸念や日銀の金利政策などを背景に1987年のブラックマンデーを超える過去最大の下げ幅を記録した日経平均だが、翌日には過去最大である3217円の上げ幅を見せ、その後も先行きが見通せない乱高下が続いている。
暴落で慌てて「売り」に走った人も多くいたが、経済アナリストの森永卓郎氏は、乱高下相場が始まる前の7月に、手持ちの投資資産をすべて整理したのだという。
～略～
「バブル崩壊に備えて株を処分していたことに加えて、今年、終末期の原発不明がんと診断され、治療費の自己負担は毎月100万円を超えています。がんとの闘いでいまの膠着状態が続くと、とてつもない負担がかかってくるため思い切って投資資産を処分することにしたんです。ここまでの大暴落は予測できませんでしたが、結果的に株高と円安のピークで売り抜けることができ、数千万円の大金を確保できた」
出典：マネーポストWEB『森永卓郎氏、株価大暴落前にすべての投資資産を処分「今回の乱高下はバブル崩壊の序章。最終的には日経平均が10分の1になっても不思議でない」』
私を驚かせたのは下落を回避した事ではない。
森永卓郎氏は今までさんざん暴落暴落と煽ってきた立場にも関わらず今の今まで株式を保有していた点にある。
さんざん言い続けてきた事は息子の森永康平氏が証言している。
思い返せば親父は僕が物心ついたころからずっとバブルが弾けると言い続けていたように思います。
出典：プレジデントオンライン『父･森永卓郎は｢新NISAは絶対やるな｣と言うが…｢始めるならさっさと始めるのが得策｣といえるこれだけの理由』
つまりもっともらしく予想を吹聴している人が、本当にその予想に基づいた立ち回りやポジションを取っているとは限らないわけだ。
その場合、相場予想を信じて裏目に出たとしても予想者と「痛み分け」にすらならない。
本人ですら信じていないような相場予想に信じる価値がどれだけあるというのだろう。
森永氏はそう伝えたくてわざと事実をオープンにしたように思えて仕方がない。
無礼を承知で言うと、森永氏から有用な教えをいただけたのは本件が初めてだ。
たとえ世間が忘れ去ってしまおうと、私はこの捨て身の教えを胸に刻んでおきたい。
ノストラダムス方式で抽象的な文章で予想しておけば、後世のオカルト好きが正解だった事にしてくれるかもね。
【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは
愚者小路です。
投資に必要なもの。それは知識も覚悟もだけど、何といっても投資資金。
積立投資にしたって毎月それだけの資金を工面するところから投資が始まるわけで。
にもかかわらずパートナーが稼いだお金をパートナーの了承もなしに投資につぎ込もうとはいかがなものか。
ありがとうございます。
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・・・なんて機能はないけれど、本件と関連が深い記事です。
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コメント
予想と逆に振れたときのための備えをしておくというのは、個人投資家が常に持っておくべき心構えなのかなと思います(アナリストとしては……評価が分かれるでしょうが……)