今日の400字は自民党の茂木幹事長が「NISAでスタートアップ投資を可能としたい」と発言した件について。
NHKからの引用は後述するとして、NISAはあくまで上場株式と投資信託に対する枠組み。
上場株式でないスタートアップ企業を扱うとしたら投資信託で実現するほかありません。
でも投資信託でスタートアップ投資って害になる事の方が多いような気がして仕方ないのです。
市場規模、流動性、投資家属性、全てにおいて不向き
自民 茂木幹事長“スタートアップ企業成長へNISA活用”
自民党の茂木幹事長は日本経済の生産性の向上にはスタートアップ企業の成長が欠かせないとしてNISAの活用などを通じて投資を促す仕組みを検討すべきだという考えを示しました。
自民党の茂木幹事長は京都市で開かれたスタートアップ企業の関係者が交流するイベントに参加しました。この中で茂木氏は「この20年で日本のトップ10に入る企業はほとんど変わっておらず、経済の新陳代謝が進んでいない」と指摘し、日本経済の生産性の向上にはスタートアップ企業の成長が欠かせないという認識を示しました。
その上で「スタートアップを応援するようなNISAのバージョンアップをはかるべきだ」と述べ、NISAの活用などを通じて投資を促す仕組みを検討すべきだという考えを示しました。
出典:NHK「自民 茂木幹事長“スタートアップ企業成長へNISA活用”」
このあと茂木氏は記者団から「党の総裁選挙を控える中でNISAのバージョンアップは総理大臣になってやりたいことか」と質問されたのに対し「いずれにしてもやりたいことだ」と述べました。
株式ファンドが主に上場株式のみを取り扱う理由はいくつかあるが、本件に沿った形では市場規模と流動性にある。
十分な市場規模がないとファンド流入資金は遊ぶばかりだし、ちょっと資金流入があったらすぐ新規買付停止では使い勝手が悪い。
同様に解約注文を出しても売買不能で現金が作れないなんて事態になれば信用問題だ。
スタートアップは定義上、比較的短期間での成長を期待したモデルである。
しかし上場企業のビジネス以上に不確実性は高く、短期で結果が出なかったり、そもそも短期でポシャる可能性もある。
気軽に投資できる反面「ねぇ今年の利益は?配当は?」とばかりに短気なマネーを投じる投資家が増えると容易に想像つくのは私だけだろうか。
何よりそんな短気で無理解なマネーをスタートアップ起業家は本当に求めているだろうか。
このあと茂木氏は記者団から「党の総裁選挙を控える中でNISAのバージョンアップは総理大臣になってやりたいことか」と質問されたのに対し「いずれにしてもやりたいことだ」と述べました。
出典:NHK「自民 茂木幹事長“スタートアップ企業成長へNISA活用”」
やりたい事があるのは結構。
だが本件で最優先されるべきはスタートアップ起業家が「やってほしい事」ではないだろうか。
【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは
愚者小路です。
ハイリスク・ハイリターンとはよく言われる投資のセオリー。
しかし全てのリスクがリターンにつながるかと言えば決してそんな事はないわけで。
次は「リターンにつながらないリスク」について考えてみます。
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