Yahoo知恵袋のちょっと考えさせられる質問や回答をご紹介する連載「Yahoo知恵袋 秀逸質問&回答録」。
ナビゲーターの愚者小路です。
今回の質問は「インデックスファンドって惰弱なの?」です。
私「惰弱」って言葉を初めて聞きました。
辞書によると「意気地なし」と同じ意味のようです。
誰かと張り合って尖った選択をするのもナンセンスだし、私はそれが勇気や度胸だとは思いません。
他人の武勇伝を聞いてもブレない芯の強さこそ「意気地」
個別株でこれだけ儲かったといった武勇伝を聞くにつれ、自分が持っているインデックスファンドを疎ましく感じてしまったようだ。
しかし個別株の方が儲かるという解釈は正しいとは言い難い。
投資信託と個別株のリターン構造をざっくり図解しよう。
個別株は投資信託のリターンに「超儲け」「超損」の可能性が加わるものの、その平均値である期待リターンは投資信託とそう変わらない。
超儲けを引いた人だけが武勇伝を語るが、それ以外のリターンだった人はただ沈黙するのみ。
この発言者バイアスによって、個別株は儲かると誤認してしまうのだろう。
長期に渡りインデックスに勝てるアクティブファンドはごく一部。
実は個人の個別株投資は自分がファンドマネージャーとして采配を振るう個人レベルのアクティブファンドなのだ。
その勝敗もだいたい察しがつくだろう。
周囲のノイズや相場に翻弄されず己の航路を貫く。
それがインデックス投資家が持つべき「意気地」だ。
【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは
愚者小路です。
分散投資の観点に基づいて考えるなら、値動きの似ていないもの同士を併せ持ちましょう。
これポートフォリオ運用の基本中の基本ですね。
その「類似度」たる相関係数に関する、ちょっと言いふらしたくなる豆知識を。
ありがとうございます。
次回もまた見てくださいね。
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