今回は雑音騒音による集中力低下を防ぐグッズについて。
周囲の音に悩まされている在宅ワーカーの助けになればと紹介記事を作ってみました。
さあ、防音グッズであなたのポテンシャルを取り戻せ!
※長尺の記事なのでお急ぎの方は目次から必要なトピックをつまんでください。
在宅ワークしようにも生活騒音に集中力を削がれてもう限界!と嘆く前に
昨今、テレワークの一般化など色々な理由で自宅での在宅ワークや在宅学習をしている人も少なくありません。
しかし環境によってはなかなか集中しにくいこともあるでしょう。
集中力が発揮できない要因の一つに周囲の騒音を挙げることができます。
人の話し声は無意識化で脳の処理能力を浪費するので目の前の作業に対する集中力がそがれるのは当然のこと。
あなたのポテンシャルを存分に発揮できないもどかしさ、心中お察しいたします。
在宅ワークでは集中できる環境を自分で作らなければならない
自宅でのお仕事環境はオフィスと根本的に異なります。
オフィスのような仕事に適した作業環境がないのと同時に周囲の目もありません。
そのため作業効率が悪くても、極端な話サボっていても誰にもバレません。
在宅ワークは集中力を確保してどうにか自分自身を律するところから始まります。
在宅ワークのスタートラインに立つためにも、どうやったら騒音問題を解決して集中力を確保できるか考えていきましょう。
周囲の騒音に対し、できる対策を考えてみる
騒音にお悩みの在宅ワーカーが実際に取れる対策を考えてみましょう。
シンプルに黙らせるか、ガマンするか、聞かないか、の3択です。
対策1:【黙らせる】周囲の人に音を出さないようお願いする
うるさくて作業に集中できない。何とかしてもらえないか。
といった感じで直談判する方法です。
しかし相手が家族であれご近所であれ、騒音に関する改善要求は言いにくいし受け入れられるとも限りません。
相手からしてもストレスでしょうし、対人トラブルの引き金になったら目も当てられません。
シンプルではありますが「それが出来たら世話ないよ」とも言うべき選択肢ですね。
対策2:【ガマンする】文句も言わずお願いもせず、現状維持
これを対策と呼んでいいのかは分かりません。
人間関係に波風立てずに済む反面、事態は何も解決しません。
ストレスが溜まるうえ作業効率が下がったままで、デメリットが多すぎます。
対策3:【聞かない】騒音が耳に入ってこないよう防音対策を施す
対症療法的な考えではありますが、最も現実的かつ確実に解決できるでしょう。
防音対策を講じるのは自分でコントロール可能な事柄ですから。
3つの対策のうち、私から唯一オススメできるのがこの選択肢です。
周りの騒音にクレーム入れるより、自分で防音対策する方がラク
そもそも他人の行動はそう簡単には変えられません。
家族やご近所の方々も仕事上の利害関係者ではありませんし、上司部下のような指揮命令系統にはありません。
よほどの交渉力をお持ちでない限り、基本的にコントロールできないものと考えておくべきでしょう。
だからこそ、自分を変える方がよっぽどラクで確実なのです。
この状況で確実にできる対策とは、自分の耳に騒音が入るのを防ぐことです。
生活騒音の完全無効化はできないまでも、気にならない程度に激減させることは十分に可能です。
必要なアイテムは2つ。
耳栓と、イヤーマフです。
防音室という解決策は一般的でも現実的でもない
もちろん耳栓とイヤーマフ以外にも防音グッズは存在します。
ただし汎用的に勧められるものでもありませんので「一応ほかにもこういう選択肢があるよ」というレベルの簡単な紹介に留めますし、オススメもしません。
(ここは読み飛ばしていただいても問題ありません)
たとえば下記のような簡易防音室を使用することも可能ですが、ご自宅に電話ボックス大の簡易防音室を設置可能なケースはあまり多くないでしょう。
しかも作業時間中、ずっとこの箱から出られないことからも在宅ワークの防音手段として適切ではないように思えます。
(どちらかと言えば音楽とかやってる方向けのアイテムでしょう)
同じように防音素材を壁や床に敷き詰める方法もありますが、それが許される住環境も限られるでしょう。
あくまでご自身が騒音を出す側ならこれらの選択肢を考慮すべきでしょうけど、本件の目的はあくまで周囲の騒音をカットすることなのでこれ以上は触れません。
防音歴3年の愛用者が解説します
わたくし愚者小路はブログ作成中(というかこの記事書いてる今も)、耳栓イヤーマフで防音しています。
主に集中力と作業パフォーマンスを上げることが目的です。
限られた作業時間の中で、テレビや他の騒音に思考のリソースを奪われたくない一心で身に着け始めました。
実際、成果は良好でした。
騒音に乱されがちだった私の思考も水をうったように落ち着いて、作業に没頭できるようになりました。
※こういうのは感覚的なものなので個人の感想にならざるを得ません
耳栓イヤーマフを使い始めてもう3年、これまでの経験と知識を総動員してあなたのお力になれたら嬉しいです。
耳栓とイヤーマフの性能・選び方。正しく知って、正しく防音しよう。
耳栓とは
耳栓は文字通り耳に何かを詰めて騒音の侵入を軽減させるものです。
総じて耳に収まりやすい形状をしています。
耳栓の素材別解説(シリコン or ウレタン)
次は耳栓の選び方。
主な素材はシリコン製やウレタン製が多く、それぞれに特徴があります。
シリコン製は丈夫で比較的長持ち。
しかしウレタン製と比べて固いため耳の形状によって合う合わないといった相性の問題が発生しやすいです。
ウレタン製はソフトなスポンジ状で耳の内部にぴったりフィットします。
反面シリコン製と比べて劣化が早く、汗などの水分を吸収してすぐ反発(元の形状に戻ること)するようになってしまいます。
指で小さく縮めて耳に入れ、耳の中で徐々に反発して耳の形状にフィットさせるという使い方のため、耳に入れる前に即反発してしまったら使い物になりません。
そのためウレタン製は消耗品と割り切って使用しましょう。
実際こんな「お得用パック」があるぐらいですから。
ちなみに私はフィット感に優れたウレタン製を愛用しています。
耳の形状や肌質によっても最適解は変わってくるでしょうから、色々試してみることをオススメします。
耳栓はどこで売っているの?
既に提示の通りオンラインで購入できますが、実店舗で探すこともできます。
身近なところだとドラッグストアで置いているところが多いですね。
耳つながりで耳かき・綿棒の売り場近くを探してみるか店員さんに聞いてみましょう。
あとはLoftなどの雑貨屋でも見かけます。
こちらは大体トラベル用品売り場です。
イヤーマフとは
イヤーマフはヘッドフォンのように耳を覆って騒音の侵入を軽減させるものです。
下図でご覧の通り、見た目もかなりヘッドフォンぽい印象ですね。
これは私が愛用している3MのPELTOR X4Aです。
メーカーの推奨用途を挙げると、わりと今回のご紹介の意図に合っていることが分かります。
- 自宅学習
- 近隣騒音対策
- 射撃
※3Mの製品公式サイトより
ひとつ物騒なの入っとる!
射撃は本件と関係ないですが、「発砲音も防げるんですよ」とアピールするガチ性能に驚くばかりです。
イヤーマフは最高級品がベストとは限らない理由
次はイヤーマフの選び方。
先に挙げた3MのPELTORシリーズも遮音性能によって5種類販売されています。
遮音性能はNRRという尺度で記載されており、最低22dB~最高31dB(数値が高いほど遮音性能が高い)となっています。
大は小を兼ねる的発想で遮音性能が最高な商品を選ぶのは、必ずしも正解とは限りません。
ここがイヤーマフ選びの難しいところです。
なぜなら、遮音性能が高いほど耳当て部分が分厚く重くなっていくからです。
商品名 | 遮音性能 | 重量 | カップ厚み |
---|---|---|---|
PELTOR X5A | 31dB | 351g | 81mm |
PELTOR X3A | 28dB | 245g | 62mm |
PELTOR X4A | 27dB | 234g | 46mm |
PELTOR X2A | 24dB | 220g | 62mm |
PELTOR X1A | 22dB | 184g | 46mm |
私は5種類の中からコンパクトさと高い遮音性を両立させたX4A(遮音性能は真ん中)を使用しています。
一般家庭でこれより遮音性能の高いものが必要になるかは疑問です。
遮音性能最上級の商品なんてそれこそ騒音性難聴を防がないといけないような工業用途でしょうから。
遮音性能最上級(X5A)の耳当て部分は相当ゴツいですよ・・・
試しにゲンコツつくって両耳当ててみましょう。
ほぼそんなサイズ。
イヤーマフはどこで売ってるの?
実は私、実店舗でイヤーマフを見つけたことがありません。
最初は実店舗で現物見ながら検討しようと思ったけど、そもそもどんなお店行けばいいのか分からなくて結局ネットで購入しました。
今にして思えば電動工具とか扱ってるお店で一緒に販売しているかも知れませんが、推測の域を出ないためとりあえずオンライン購入をオススメします。
イヤーマフの性能を100%発揮するコツ
イヤーマフは耳周りをスッポリ覆うことで外部の騒音を軽減しています。
言い換えれば耳周りをスッポリ覆うことができず、多少の隙間が空いてしまうとその効果は相当量減少してしまうのです。
よってイヤーマフの性能をいかんなく発揮するには、耳周りをサッパリさせておく必要があります。
耳周りの髪が伸びてモジャモジャになっている時より、髪をカットした後の方が明らかに防音効果を実感できます。
剛毛な方やアフロ的なヘアースタイルの方は多少の効果低減は織り込んで購入をご検討ください。
ちなみにアフロ的な方はネックタイプのイヤーマフもありますので、色々関連商品を調べていただけたらと思います。
ご家庭でイヤーマフを長く使うコツ
一般家庭のような平穏な環境ではそう簡単には劣化しません。
ただし湿気がたまったままにしておくと内部のスポンジ部分がカビてしまうので時々パッドを拭いたり風に当てたりといった衛生対策を忘れずに。
私は初代イヤーマフをカビさせてしまいました・・・
不衛生かつ不注意でした。
保管時も密閉させず、両方の耳当てを下図のように開放させて湿気がたまらないようにしましょう。
結局、耳栓とイヤーマフ揃えるといくらかかるのか
耳栓は2ペアで600円前後、イヤーマフは遮音性能によって価格も異なりますが3000~7000円程度です。
前述の通り耳栓は消耗品なので交換するたび発生し続けるランニングコストとなります。
私の経験則では耳栓1ペアあたり1か月もたないぐらい。
(使用頻度や季節によってはもっと縮まるでしょう)
キレイ好きならもっと頻繁に交換した方がいいでしょうね。
少しでも耳栓のコストを抑えたければ、これまた前述の「お徳用パック」を活用することも可能です。
(ただしお徳用パックには保管用のプラスチックケースがないので最初は普通の2ペア版を買うことをオススメしますが)
あくまで自宅作業のパフォーマンスを維持するための仕事道具として捉えたうえで予算範囲内か検討してみましょう。
耳栓イヤーマフの併用で生活騒音は9割方解消できる
耳栓の上からイヤーマフ。これで防音性は合格点。
耳栓もイヤーマフも、片方だけでは防音は不完全です。
たとえばテレビの音なんかは小さくなるけど、まだ何を言ってるか分かるレベルです。
耳栓をした上からイヤーマフを装着する「耳栓イヤーマフ」なら、言葉が聞き取れないレベルまで抑え込むことができます。
何かを喋っているだろうことはおぼろげに分かるけど、何を言っているかはさっぱり分からないレベルです。
「防音」と呼ぶからには、そこまで出来て合格点でしょう。
何なら最初に近所のドラッグストアで耳栓だけ買ってきて、試しにテレビでもつけてみましょう。
「たしかにコレじゃ不完全だ」と実感できることでしょう。
どうせやるなら両方セットがオススメという話です。
耳栓イヤーマフにも欠点はある
耳栓とイヤーマフの黄金タッグも万能ではありません。
そこまでしっかり防音を施しても、比較的通りやすい音があるのです。
総じて、高い音には若干弱いです。
あなたが今どういう音を防ぎたいかをよく理解したうえで導入を検討するようにしましょう。
おわりに:耳栓とイヤーマフは交渉の武器にも使える
生活騒音から身を守る「自衛」の手段として耳栓イヤーマフを紹介しましたが、相手の妥協/折衷を得るためのアイテムとしても意外と有用です。
たとえばご家族のテレビの音が耳ざわりな場合、「うるさい、静かにしろ!」と一方的に相手を押さえつけることは困難です。
自身の歩み寄りが一切ないのに相手だけを折れさせようとしているのですから、反発されて当然でしょう。
耳栓イヤーマフにより一定の防音対策をしていれば、たとえばこういう解決の可能性も見えてきます。
「私はこれだけ防音対策をしているのだが、それでも聞こえてくるぐらい音量が大きい。
せめて耳栓イヤーマフ状態で気にならなくなる程度まで音量を下げてもらうことはできないか。」
前者が「命令」、後者は「交渉」です。
最初に自身の歩み寄りを示すことで、両者がちょっとずつ折れるという妥当な着地点を見出すことができます。
耳栓イヤーマフは集中力アップから対人関係の円滑化まで多くの役割を期待することができます。
穏やかな在宅作業のお供に導入を検討してみてはいかがでしょうか。
【おまけ検証】耳栓イヤーマフ VS 街の騒音 性能テスト三番勝負
文章だけではなかなか防音性能が伝わらないだろうと思い、耳栓イヤーマフをして外に繰り出した様子をレポートします。
試した場所は3か所。
- スタバ
- 電車(車内)
- パチンコ屋
それぞれ「耳栓のみ」「イヤーマフのみ」「耳栓イヤーマフ併用」で周囲の音の聴こえ具合を確認しました。
ではさっそく検証結果をお伝えします。
第1ラウンド:耳栓イヤーマフ VS スタバ
【結果】耳栓イヤーマフの圧倒的勝利。音が気にならないレベルまでの防音に成功。
耳栓のみ
他の客の話し声やバタバタ歩く音も普通に聴き取れます。
全体的に少し音が小さくなったと感じる程度。
私は割と音に耐性がないのでこの状態で読書や勉強をしてもパフォーマンス半減だなと感じました。
イヤーマフのみ
近くで話している他の客の声がまだ聴きとれるレベル。
しかしよほど意識して聞き耳を立てないと何を言っているか分かりません。
本文で述べた通り、女性の高い声ほど通りやすい印象です。
耳栓イヤーマフ両方併用
ひときわ大きい声で話す店員の声は少し入ってきたけど、それほど気になりません。
感覚的には店員との距離が大きく開いて、100mくらい向こうから聴こえてくるかのようなイメージです。
他の客の話し声も、もはや言葉として認識できません。
私はここまでやってようやく読書や勉強に集中できそうです。
第2ラウンド:耳栓イヤーマフ VS 電車
【結果】耳栓イヤーマフの勝利。音は残るがそこまで気にならないレベルまでの防音に成功。
地下鉄でない、普通に地上を走っている電車の車内で検証しました。
耳栓のみ
乗っている間のガタンゴトン音、車内放送、電車に乗り降りする乗客のバタバタ音、全て筒抜け。
もちろん素の状態よりは低減できていますが、防音できているとは言い切れない状況です。
イヤーマフのみ
ガタンゴトン音はだいぶなりを潜めました。
車内放送は意識すれば何を言っているか分かるレベルです。
ドア開閉時の乗り降りによるドタバタもだいぶ軽減されたものの、けっこう耳に入ってきます。
耳栓イヤーマフ両方併用
車内の音の大半は聞き取れなくなりました。
図書館とまでは言えませんが、だいぶ集中して読書や勉強に打ち込める環境になったと思います。
もし通勤時間を静かな学習時間にしたければ検討してみるのもいいかも知れませんね。
第3ラウンド:耳栓イヤーマフ VS パチンコ
【結果】耳栓イヤーマフの圧倒的敗北。まさに多勢に無勢、焼け石に水。
騒音を確認すべく、30分ほど実際にパチンコ打ってみました。
パチンコってこんなお金飛ぶんだっけ・・・エグいわぁ。
ここのパチンコ代のせいで、当記事の赤字がほぼ確定しました!
笑ってやってくださいよ・・・
耳栓のみ
ほぼ無意味。
たしかに装着前後で差はあるのですが、圧倒的音量の前にあまりにも無力です。
他の客の様子を見ると、中には同じように耳栓をしている人がいました。
きっと私と同じように耳栓の性能テストをなさっているのでしょう。
イヤーマフのみ
耳栓よりも若干軽減できているものの、音を抑えられているとは言いにくいレベルです。
台のBGMからセリフまでバッチリ聞こえてしまいます。
こんな環境じゃとても読書や勉強に打ち込めません。
耳栓イヤーマフ両方併用
だいぶ静かになったけど、それでも音は耳に根強くこびりついてきます。
ここまで防音対策を講じてもなお、台から出るセリフも一言一句完全に聞き取れます。
周りを見ると常連と思しき高齢の方が大勢いらっしゃいました。
私は一回こっきりで済むけど、彼らは生涯を通して聴覚に多大なダメージを受けているのだなと実感しました。
以上、在宅勤務に役立つ防音グッズ「耳栓イヤーマフ」の紹介でした。
【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは
愚者小路です。
世間が投資信託についてどれぐらい関心を示しているかが時系列で分かるサービスを紹介します。
そのワードのHOT度合いを簡単に把握できるのはなかなか面白いものです。
ありがとうございます。
次回もまた見てくださいね。
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