『50歳を過ぎたら高田純次のように生きよう』の投資家的書評/感想。投資家よ適当であれ

『50歳を過ぎたら高田純次のように生きよう』の投資家的書評/感想。投資家よ適当であれ 投資以外:おすすめ書籍・グッズ
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愚者小路
愚者小路

今日は高田純次さんの『50歳を過ぎたら高田純次のように生きよう』のご紹介。


投信ブログで高田純次?と思うなかれ。
投資家にとって大切ではあるものの欠乏しがちな「適当力」を気軽に補給できる一冊です。

『50歳を過ぎたら高田純次のように生きよう』の基本情報

正式名称:50歳を過ぎたら高田純次のように生きよう 東京タワーの展望台でトイレの順番ゆずったら本が出せました
著者:高田純次(タレント、俳優)
出版社:主婦の友社
発売日:2022/3/14
ボリューム:253ページ

『50歳を過ぎたら高田純次のように生きよう』はこんな本

愛すべきダメ大人、高田純次。
私は勝手にそんなキャッチコピーを付けています。
タイトルには「高田純次のように生きよう」なんて入っていますがそうそうマネできるものではありません。

そんな適当&いい加減を地で行く高田さんへの質問とその答えの問答体で本書は構成されています。
何が適当って一例あげると

問い:高田さんはひとりの時間をどう過ごしていますか?
答え:ひとりの時間は、だいたいひとりで過ごしてますね

愚者小路
愚者小路

こんな人ですよ。
ダメでしょう?

実際の答えにはもう少し文章が付け加えられているのですが、概ねこの温度感が緩めの行間で253ページ。
ちょっとした雑誌一冊より早く読み終わるボリュームです。

ちなみにAmazon売れ筋ランキングのジャンル分けが笑えます。引用してみましょう。

Amazon 売れ筋ランキング:
72,877位 Kindleストア
2,857位 倫理学・道徳 (Kindleストア)
3,130位 自己啓発 (Kindleストア)
4,626位 人生論・教訓

出典:Amazonの本書ページより(2022/12時点)
愚者小路
愚者小路

倫理学?自己啓発?
なんとまあ豪快なジャンル分けだこと。

投資家に欠乏しがちな「適当」を補給できる

投信ブログで本書を紹介するにはきちんと理由があります。
時にマジメすぎてしまいがちな投資家に適度なブレーキをかけてくれる効果が期待できるからです。

特につみたて投資家は本当にマジメな人が多い

ご賛同いただける方も多いかと思います。
つみたて投資家は程度の差はあれ、基本マジメです。
マジメでなければつみたて投資という手法は採用しないでしょうから。
(別に他の投資方法が不マジメだと言っているわけではないので誤解なきよう)

もちろんある程度のマジメさがないとつみたて投資なんて続かないもの。
つみたて投資家のマジメさには一定のメリットはあります。
反面、マジメさも過ぎれば毒になる場合があるのもまた事実。

マジメさが毒になると必要以上に神経質な行動を取りがち
  • 毎日つみたてか毎月つみたてかで悩む
  • 毎月にしたらしたで、何日に設定すべきか悩む
  • 株価のアップダウンがあった時に何かアクションをしなくてはならないのではと悩む
  • 今後の株価の動きを予想しようと悩む
  • 意欲的に情報収集するがどの情報も捨てられなくて悩む
  • 熱心に情報収集するあまり、かえって感情を揺さぶられてしまい悩む

マジメが度を過ぎてしまい、正解がない事にまで過剰に思考リソースを割いてしまうケースが少なくありません。
当記事ではこの症状をマジメ過多症と呼びます。

マジメ過多症を緩和するには、マジメの対極にあるもので相殺してあげればいいのです。
・・・マジメの対極?
そう、適当です。

心の中に「小さい高田純次」を住まわせよう

高田さんの言う事は1から10まで適当なのはもちろんですが、ただ適当なだけでもありません。
分からないものに対し、ちょっと笑える落としどころを見つけているのです。
この思考ルーチン、実はインデックス投資家にとって非常に役立つ能力と言えます。

  • どこに投資するのが正しいか?
  • いつ投資するのが正しいか?

現時点で分からないものは分からないと割り切るにはこの適当思考が必要です。
前述のマジメ過多症の人は割り切りがうまくできないため、これらをほぼ無限ループ的に考え続けてしまいます。

  • どこに投資するのが正しいか?
    ⇒これからどこで大きな上昇が起こるか分からないのだから全世界にお金を張っておこう。
  • いつ投資するのが正しいか?
    ⇒上昇下落のトップ/ボトムなんて結果論でしか分からないのだから、変にタイミング計らず今出せるだけのお金を張り続けておこう。

インデックス投資が続いている人は程度の差はあれこういう割り切りが出来ているはず。

マジメ過多症で悩み多き投資家も本書で落としどころを見出す力を養えれば、頭の中で逡巡している答えなき悩みはたちまち霧散してしまうでしょう。
一冊読み終わる頃には心の中に「小さい高田純次」が住み着くはず。
投資について分かりもしない事をマジメに考えすぎてしまいそうになったら「小さい高田純次」に聞いてみましょう。

「未来の事なんて分かるわけないじゃない。
だったら今お姉ちゃんの事でも考えてた方がよっぽど有意義なんじゃない?」

心の中の「小さい高田純次」にこんな事でも言ってもらえれば、あなたの思考の重荷はぐっと軽くなるでしょう。
どうせ思考リソースを割くなら、考えて答えの出るものや考える価値のあるものに割きましょう。
(お姉ちゃんの事がそれに相当するかは分かりませんが)

「小さい高田純次」については本書内で芸人のこがけんさんが似たような話をされています。
ここまで投資寄りの話ではありませんが。

まとめ

『50歳を過ぎたら高田純次のように生きよう』の投資家的感想を述べました。

投資初心者のうちは色んな事に力みきってしまい、徒労に押しつぶされてしまう事例も少なくありません。
今まさに押しつぶされそうな人にこそオススメしたい一冊です。

含蓄に富んだ言葉など一つもなく、内容も薄いですがマジメ過多症の人にはこの薄さが必要ではないでしょうか。
異論反論上等で断言します。
マジメすぎる投資家に必要なのは「ぶあつい投資本」より「うっすい高田純次」であると。

愚者小路
愚者小路

以上、『50歳を過ぎたら高田純次のように生きよう』の紹介でした。

【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは

愚者小路
愚者小路

愚者小路です。


FIREを達成したけど再び仕事に戻る「FIRE卒業」が増えているそうです。
(ソースは記事内で提示しますがテレビが言う事なので5割引きで受け止めておこう)
放送内容から考えるに、そうなってしまう原因は大きく分けて2つあるように思えました。

ありがとうございます。

次回もまた見てくださいね。

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