
珍奇な愛称のファンドを探し、商品内容を吟味する珍称ファンド巡礼ツアー。
珍称トラベラーの愚者小路です。
今日の珍称ファンドは『出発しんこう!』ことAB 新興国分散ファンド。
運用終了まであと3年、純資産総額3000万円弱という絶望的な状況からゾンビ投信の現実を探っていきましょう。
『愛称:出発しんこう!』AB 新興国分散ファンドの基本情報
『愛称:出発しんこう!』AB 新興国分散ファンドの基本情報 |
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珍称タイプ | ダジャレ型 |
ファンド分類 | アクティブファンド |
購入時手数料 | 九州FG証券のみ税込3.3%。 他はネット証券のみなのでノーロード。 |
信託報酬 | 税込1.7175% |
分配金 | 無配続き |
アセットクラス | 新興国株式、債券 |
投資対象 | 主として新興国の株式、公社債、通貨および派生商品等 |
運用方針 | 新興国市場の動向により株式:債券割合を動的に調整する。 |
備考1 | 新興国ファンドに関わらず、国内債券のマザーファンドをごく少量混ぜ込むことでファンドオブファンズ形式にした。 (典型的な悪質ファンドオブファンズ!) |
備考2 | 信託期間は2023/4/14まで |
生まれながらのゾンビ投信、純資産3000万弱という異常事態
珍称タイプはダジャレ型。
もはや解説の必要すらない。
株式:債券の割合は一定せず、株式市場が好調であれば株式比率を増し、逆なら株式比率を減らす運用だ。

一見合理的に見えるが、実は高値買い・安値売りにつながりやすいことにお気付きだろうか。
少なくとも下落局面で買いを入れてピンチをチャンスにするような方法にはなっていない。
何よりその時々で背負っているリスク量を把握できないのはマイナス評価だ。
最大の問題は純資産総額。
ヘッジ有無の両タイプ合わせて3000万円を切っている。

大手ネット証券でしか扱っていないことが原因だろう。
個人的予想で恐縮だが、大手対面証券の販路確保が何かの理由でポシャってしまったのではと思った。
商品性からしてネット証券に並べたとて買ってもらえるような代物とは考えにくい。
人気の旬を過ぎてから慢性的資金流出に見舞われるゾンビ投信が多い中、設定直後からここまで圧倒的なゾンビっぷりは非常に珍しい。
おわりに:珍称ファンド格付けのお願い

今回の珍称ファンド、いかがでしたか?
格付けフォームを設けましたので、ご協力いただけたら幸いです。
正直、モーニングスターの格付けより皆様の格付けの方が100倍アテになります。
格付けにご協力いただくと、皆様の格付け結果をご覧いただけます。
※私も公開時点で1票入れております。

【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは

愚者小路です。
珍称ファンド巡礼ツアーを続けていきます。
次なる珍称ファンドは「元気!」。
投資信託の運用って「元気があれば何でもできる」でもないでしょうに。

ありがとうございます。
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