珍奇な愛称のファンドを探し、商品内容を吟味する珍称ファンド巡礼ツアー。
珍称トラベラーの愚者小路です。
今回は「ブラジルの奇跡」。
このハードル上げすぎな愛称を持つファンドに本当の奇跡が訪れているのか、見てみましょう。
『愛称:ブラジルの奇跡 』BNYメロン・ブラジル・インフラ・消費関連株式の基本情報
『愛称:ブラジルの奇跡 』BNYメロン・ブラジル・インフラ・消費関連株式の基本情報 |
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珍称タイプ | 大風呂敷型 |
ファンド分類 | アクティブファンド |
購入時手数料 | 3.24%以下 |
信託報酬 | 2.02% |
分配金 | 年2回 |
アセットクラス | 新興国株式 |
投資対象 | ブラジルのインフラ・消費関連の株式 |
運用方針 | ARXインベスティメントスLTDA社(実際の運用会社)のファンダメンタル分析により銘柄を選択する。 |
備考1 | ネット証券ではSBIと楽天証券で取り扱いあり |
備考2 | 純資産総額は2019/06時点で4億円程度。 繰上償還ラインを大きく割り込んでいる。 |
横ばいの冴えない運用実績には大きな理由があった
珍称タイプは大風呂敷型。
ブラジルの奇跡とはかつてブラジルで起こった高度経済成長の事らしい。
投資対象はブラジルのインフラ系銘柄。
いわゆるディフェンシブと呼ばれる比較的安定した銘柄だ。
そういった安定重視の銘柄群で、奇跡と呼ぶべきリターンが生まれるとは正直考えにくい。
肝心の成績は1万円を下回りながらほぼ横ばい。
外部に運用丸投げでコレではコスト倒れもいいところ。
と思う前に同時期のブラジル通貨の為替チャートを並べてみよう。
運用期間中ブラジル通貨のレアルはひたすら価値を下げ、ほぼ半減してしまっている。
その間、基準価額はほぼ横ばいだった。
つまりレアル建てではほぼ倍になったリターンをレアル安高がごっそり相殺してしまってたということだ。
重すぎるコストに負けずリターンを出したのに、かわいそうにねぇ・・・
為替リスクのインパクトを知るための教訓に使えそうな事例ではある。
新興国の一国集中はこんな結果を招くこともあるのか。
おわりに:珍称ファンド格付けのお願い
今回の珍称ファンド、いかがでしたか?
格付けフォームを設けましたので、ご協力いただけたら幸いです。
正直、モーニングスターの格付けより皆様の格付けの方が100倍アテになります。
格付けにご協力いただくと、皆様の格付け結果をご覧いただけます。
※私も公開時点で1票入れております。
【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは
愚者小路です。
世界経済インデックスファンドが運用開始から10年経っていたことに遅かれながら気が付きました。
純資産をコツコツ増やし、全6種類というファンドバリエーションに派生した同ファンドの道のりはまさに地道な快進撃と言えるでしょう。
ありがとうございます。
次回もまた見てくださいね。
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