今日の400字は経済的困窮と孤立について。
プレジデントオンラインに掲載された独身研究家の荒川和久氏(すごい肩書だ)のコラムに色々考えさせられたのでご紹介がてら記事にします。
困窮、貧困・・・重いテーマだけどたしかにリンクしてる部分はあるよねぇ。
経済的困窮が個人の世界を狭めている側面がある
荒川氏は中年独身者の経済的困窮が孤独を加速させていると論じている。
内閣府のレポートが論拠であり、決して感覚論ではない。
「孤独感に最も影響を与えたイベント」の1位は男女共に生活困窮・貧困だったそう。
もちろん「金さえあれば人は孤独に苦しまない」なんて乱暴なことは言いません。
逆に「裕福な人間は孤独にならない」という話でもない。しかし、「貧すれば鈍する」といわれるように、「金がない」という環境は、人間のあらゆる行動を委縮させる。
何もしたいと思わなくなる。
失敗したくないと思う。面倒くさいと思う。
自分の姿形すらどうだっていい。そんなもの気にしていられないと思う。
自分のことすら気にしない人間は他人のことを気にしたり、心配したりする余裕もなくなる。
そうした状態に陥ってしまうと思考の視野が狭くなる。精神的にも閉じてくる、病んでくる。もし、そうした状態を「孤独に苦しむ」ということだとするならば、それを解決するのは個々人のコミュニケーション力や性格など属人的な問題ではなく、せめて毎日を心配しなくていいお金という経済環境の話だったりするのではないでしょうか。
出典:プレジデントオンライン『年間8万7000人ペースで孤独死が進んでいる…政府が知らない「中年独身男性が孤立を深める本当の要因」』
困窮状態で「失敗したくない」「面倒くさい」という思いが出てくるとする主張には大きくうなずける。
投資界隈では「生活が苦しくて投資なんてしている余裕はない」という話をよく聞くが、結局本当にないのは「挑戦」を受容できるだけの精神的余裕である場合が多い。
これを社会の在り方に一石投じる形に展開する事も可能だが、まずは貧する前/鈍する前に個人で今できる事を講じていくしかないだろう。
私はよく「今日よりマシな明日がくるように」と考えて本来怠け物の自分を奮い立たせている。
遠い未来を一発で好転させるのは無理にしても、せめて今日よりマシな明日ぐらいは作れそうな気がしないだろうか。
実は投資もブログもこの思想から始まった。
【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは
愚者小路です。
NISAを大きくテコ入れした岸田元首相。
結局彼は株式資産を全く持っていないためNISAには全く無縁の立場なのですが、それを「けしからん」と主張する人も一定数いるようです。
私はむしろ逆で「持ってたらマズいんじゃない?」と思っているクチです。
次回は「元首相がNISA利用してないどころか株式資産を保有していないのは是か非か」です。
ありがとうございます。
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