今日の400字は投資信託協会で「会員に対する処分及び勧告について」として取り上げられていた、運用会社「イーストスプリング・インベストメンツ」の問題行動について。
投資信託協会はPDFファイルで事の顛末を説明する文書を公表したのですが、書きっぷりが大変カタく、なかなか内容が呑み込めません。
そこで愚者小路なりに噛み砕いて400字で内容を解説してみようと思い立ちました。
信託銀行に解約金を支払いたくないばかりにコスト増要求を受け入れてしまった
イースト社は頭を悩ませていた。
信託業務を扱うA信託銀行に度々のミスがあり、イースト社は手を切ろうとしていた。
しかし契約の解除にはイースト社が解約金を支払う約束になっており、支払いを渋るイースト社にA信託銀行は下記の意味合いの提案を出した。
弊社グループ会社のB社、そう、お宅でもご利用いただいているマザーファンドを運用しておりますよね。
そのマザーファンドのコストをちょっとばかり上げてもらえないでしょうか?
条件を飲んでいただければ、解約金は免除と致しましょう。
イースト社は条件を飲み、解約金の支払いを免れた。
解約金を支払わず済んだイースト社、マザーファンドのコストアップで収益増となったA信託銀行とB社。
結果として、マザーファンドのコスト増を押し付けられた末端の保有者がしわ寄せを一身に受けるハメになってしまった。
この事が金融商品取引法第四十二条(下記引用)に違反すると認定されたのが一連の顛末である。
第四十二条
出典:金融商品取引法(電子政府の総合窓口 e-Gov)
金融商品取引業者等は、権利者(次の各号に掲げる業務の区分に応じ当該各号に定める者をいう。以下この款において同じ。)のため忠実に投資運用業を行わなければならない。
【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは
愚者小路です。
初心者のうちは、リスクに対する温度が両極端。
リスクをとことん回避したがる人と、無謀なまでのリスクテイクに走る人。
前者のうち一部の人には「損失限定型」ファンドが魅力的に映ってしまうのではないでしょうか。
ありがとうございます。
次回もまた見てくださいね。
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