口数は投資信託の「量」を表す
投資信託ではどれぐらいの量を保有しているかを表すため、口数を使用しています。
私は〇〇ファンドを100万円分保有しています!
↑でも分かりはするのですが、明日には101万円になってるかも知れません。
はたまた98万円になってるかも知れません。
金額では保有量を正確に表すことができないのです。
私は〇〇ファンドを100万口分保有しています!
これならファンド自体の価格がどれだけ動こうと、100万口という量は絶対動かないですよね?
基準価額は1万口あたりの評価額
実際にチャートを見てみましょう。
下図で表示されている「基準価額」は1万口あたりの価格です。
例の場合、表示期間内に1口あたり0.9664円~1.2381円を推移しているわけですね。
全てのファンドは基準価額1万円からスタートします。
- 基準価額2万円まで上がれば1口あたり2円
- 基準価額5千円まで下がれば1口あたり0.5円
となるわけです。
大抵の場合、投資信託は金額指定で購入します。
この時も口数が生きてきます。
ちょっと1万円分購入してみましょうか。
〇〇ファンド、1万円分くださーい
- 基準価額1万円のままだったら、1万口購入できる
- 基準価額が2万円まで上がっていたら、5千口購入できる
- 基準価額が5千円まで下がっていたら、2万口購入できる
基準価額が下がっていると、それだけ多くの口数を購入することができるので、投資信託において値下がりは必ずしも悪いことばかりではありません。
下落局面もちょっとしたボーナスステージと受け止めることができます。
(もちろん、今後長期で回復することが前提ですが)
口数分割は参考程度に知っておこう
本当にめったに発生しないのですが、口数分割というものがあります。
恥ずかしながら私も、聞き伝えにしかその存在を知りません。
以下、カン・チュンドさんのメルマガより。
「口数分割」とは、ファンドの口数を分割し、総口数を増やす行為ですね。
「具体例」を挙げてみましょう。
「メリルリンチ・アクティブ・ジャパン・オープン」
(現:ブラックロック・アクティブ・ジャパン・オープン)は、1999年11月に、「口数」を1口から2口に分割しました。
たしかに1999/10/29と1999/11/01のわずか二日間で不自然に急落しています。
実際は口数が2倍、基準価額が半分になっただけと言っても、分からない人の混乱は避けられないでしょう。
口数分割の実例が少ないのもうなずけますね。
いざ発生しても慌てないよう、豆知識程度に覚えておきましょう。
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