
投資信託ビギナーの方向けの連載記事 第29回です。
連載を通して「右も左も分からない投資信託初心者が自分で投資信託を選び、ポートフォリオ運用を続けられるようになる」ことをゴールとしてナビゲートさせていただきます。
今回のテーマは「投資信託の口数計算と金額計算」です。
苦手とする人が案外多い理由が仮説ながらに分かってきたので解説してみます。
数式そのまま暗記しようとしているのでは?
口数計算はこういう円⇒口の換算。
金額計算は逆に口⇒円の換算。
たぶんどこかで計算方法は見聞きしているはずですが、いざ計算となると「え、ちょっと待ってえっとえっと・・・」とフリーズしてしまう人も多いのではないでしょうか。
計算方法は覚えがあるのにとっさに使えないのはその意味を理解していないから。
逆に意味さえ理解していれば、計算方法なんて自然に浮かぶものです。
「単位」を意識すれば超カンタン
まず把握すべきは基準価額。
基準価額15000円だとしたら、それは10000口あたり15000円という意味です。

1口あたりに直すと1.5円。
次にこれをひっくり返すと?そう、1円あたり何口かが出てきます。

円/口と口/円、この2つの形態さえ覚えておけば後はどうとでもなります。
口/円に購入金額(円)を掛けると口数が出ます。

100000円分買うとおよそ67000口買えます。
単位の円が打ち消されて口だけ残ったのがお分かりでしょうか。
次に円/口に口数を掛けると評価額(円)が出ます。

ざっくり計算なので丸め誤差の影響で元の100000円にはならなかったのはご容赦ください。
ともあれ単位の口が打ち消されて円だけ残ったのがお分かりいただけるでしょう。
話をまとめます。
- 口/円に円を掛ければ口が出る。
- 円/口に口を掛ければ円が出る。
数式を暗記しないでも、単位の辻褄を合わせるように掛け算すれば良いとだけ理解すれば、口数計算も金額計算も即座に頭に浮かぶようになります。
本件に限らずこの手の計算が苦手な人は「意味で覚える」という発想が欠けているケースがほとんどです。
その発想で少しでも苦手意識が和らいでもらえると幸いです。

以上、口数計算と金額計算の基本でした。
【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは

愚者小路です。
毎年恒例、各資産クラスの相関係数をまとめようとした愚者小路。
ところがウエルスアドバイザーで月次リターンのデータがダウンロードできなくなっている事に気付き大パニック!
朝倉さんに筋合いのない恨み節をつぶやきながら新たなデータ取得先に合わせた集計マクロ作りに渋々取り組むのだった。

ありがとうございます。
次回もまた見てくださいね。
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