【仮説あり】運用50年以上の最長老ファンド、基準価額が異様に低すぎる謎。を400字で。

【仮説あり】運用50年以上の最長老ファンド、基準価額が異様に低すぎる謎。を400字で。 アクティブ投資
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愚者小路
愚者小路

今日の400字は前回紹介した運用50年超の最長老ファンド」の基準価額について。


日経平均はこの50年で20倍ぐらいになっているのに、どちらのファンドも基準価額が全然上がっていません。
運用会社に聞いても明確な答えを持っていなかったようなので、現在手に入る情報から一つ仮説を立ててみます。

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基準価額上昇分を気前よく(?)分配で振舞うのが当時の常識だったのか

図・表・引用文・動画・ソースコード・改行コード・スペース・事後補足は字数に含めないであげてください。

400字、始め!

運用50年超「最長老ファンド」の基準価額を確認しよう。

最長老ファンドの基準価額(1960年代⇒2021/02時点)
大型株ファンド
(1961年設定)
1000円⇒1068円
積立て株式ファンド
(1968年設定)
333円⇒448円
(参考)日経平均およそ1500円⇒30000円
愚者小路
愚者小路

明らかに基準価額が低い!
分配金のせいかな?

大型株ファンドのチャート
チャートが記録されている限り引き伸ばしても、基準価額の低さを裏付けるほどの分配はない。さらに過去に秘密がありそうだ の図(チャートはモーニングスターの「大型株ファンド」チャートより)

チャートを最大限引き伸ばしてみたが、記録の始まった時点からの分配金再投資額を鑑みてもまだ説明がつかない。
日経平均ベースで20倍相当の成長をほぼ全て相殺するほどの分配金が出ていないと辻褄が合わないのだ。

モーニングスターで分配金データをダウンロードしてみると、ヒントの欠片のようなものが見えてきた。

大型株ファンドの分配金推移
大型株ファンドの分配金推移。バブル前はずいぶんと気前よく分配していたんだね。さらに昔はどうだったんだろう?の図(画像はモーニングスター「大型株ファンド」分配金データを基に愚者小路がグラフ化)

バブル崩壊前とそれ以降で分配金のスケールがまるで違う。
記録はないがその手前の時期にもっと過剰な分配をしていたのではないか?

高度経済成長期の日経平均
最長老ファンドの設定直後20年以上は笑っちゃうぐらいの右肩上がり。この相場の中で一種独特な「常識」が生まれていても不思議ではなさそう の図(画像は日本経済新聞「日経平均、産業史刻み60年」より)

高度経済成長期、日経平均が永遠に右肩上がりを続けると信じる事もできた時代。
「どうせすぐ上がるから」とばかりに値上がり分を丸ごと分配する事がファンドの「気前の良さ」とする常識が支配していたとのかも知れない。

これが私の仮説だ。
現在の低すぎる基準価額を説明しうる考えはこの説しか浮かばなかった。

【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは

愚者小路
愚者小路

愚者小路です。


コア&サテライト戦略、ご存知ですか?
安定運用のコアと、わんぱくにリスクを取りに行くサテライトを組み合わせる投資戦略です。


あえてド直球に聞きますけど・・・資産の中にサテライトなんてホントに必要?

ありがとうございます。

次回もまた見てくださいね。

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