今日の400字はFINMACの紛争解決事例について。
FINMACとは顧客に発生した金融商品の取引に関するトラブルを中立的に解決する機関です。
フランクに表現すると「金融トラブル駆け込み寺」といったところでしょうか。
公式サイトでは紛争解決事例を公表していて、どんなトラブルでどれぐらいの賠償を求め、最終的にいくらで和解したのかがリアルに記録されています。
2021年10月~12月の資料から、興味深い事例を2つ紹介させてください。
意外と出てるぞ和解金。いざとなったら頼れるかな
仕組債はFINMAC紛争のレギュラーメンバー。
それだけ高齢者相手にムチャな営業が行われているのだろう。
たびたび発生していながら件数の減少が見られないあたり、金融機関に反省する気はないようだ。
担当者の言いなりにFX取引してたら大損したので賠償金を求めたそう。
いくら何でもそれは自己責任だろうし、これが掲示板の質問だったら完全にお説教案件だ。
申立人に相当な非はありそうだが、それでも業者から170万円取り返せている。
紛争解決は自己責任とは異なるロジックで進行するようだ。
もちろん解決不能として打ち切られた案件も多いが、多くの事例で賠償請求額の一部を取り戻せていて驚かされた。
金融機関としても変に突っぱねて泥沼化させるより適当な妥協点で手打ちを図った方が傷が浅く済むのかも知れない。
たとえ対面系金融機関でなくても何か不利益をもたされる場合もあるだろう。
その時に頼れるよう、FINMACの存在は覚えておこう。
【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは
愚者小路です。
最近実に「全世界株式か、米国株式か」という悩みを持つ人が増えているように感じています。
Yahoo知恵袋見ててもほぼテンプレ化している状況です。
リターンとか標準偏差とか持ち出せば話はいくらでも複雑化するのですが、シンプル方向に舵を切るとたった一つの質問で事足りるのです。
ありがとうございます。
次回もまた見てくださいね。
応援していただくとより多くの方にご覧いただけるし、投稿モチベーションも上がります。
↑いつもランキング向上にご協力ありがとうございます!
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます
・・・なんて機能はないけれど、本件と関連が深い記事です。
もう1ページ、いかがですか?
コメント