今日の400字は基準価額が1日で3倍になった債券ファンドについて。
そのファンドは「DWSロシア・ルーブル債券投信」。
名前だけ聞いて合点がいった方は頭の回転が速くてうらやましい。
3倍になったのは事実だが、決してアツい話ではない
まずは基準価額チャートをご覧いただこう。
2024/04/25を境に438⇒1708円と3倍以上の上昇を見せている。
この上昇が起きたのと同日に公開された運用報告書が事の顛末を教えてくれた。
マザーファンドの主要投資対象であるDWS ロシア・ボンド・ファンドにおいて、実質ゼロ評価しているロシアの国債及び準国債を妥当性のある価格で売却できたことから、基準価額は上昇しました。
出典:DWSロシア・ルーブル債券投信 2024/04/25運用報告書P6
評価額ゼロとみなしていた資産がやっとそれなりの価格で売却できた事で一気に底上げできたそう。
たしかに債券ファンドは国債を主戦力としている場合が多い。
こんな事なら捨て身で買っておけば良かったと地団駄踏むのはよそう。
同ファンドは未だに新規買付を停止している状態で、知ったところで手を出せないのだ。
楽天証券でも次のよう周知している。
本ファンドは、ロシアへの制裁強化等を受けて、委託会社の判断により設定・解約の受付を2022年2月28日以降停止しております。
出典:楽天証券「DWS ロシア・ルーブル債券投信(毎月分配型)」
また、状況改善の見込みが立っていないことから、購入の申込期間の更新を行わない旨、委託会社より連絡がございました。
先に挙げたチャートを見ている分には急上昇だと感じるが、これを長期スパンに引き延ばすと印象が変わる。
3倍になったところでコレか、と思っただろう。
いつかロシアへの投資を再開できる日は来るだろうが、同ファンドが再開されるかは望み薄に感じる。
この様相なら新規に作り直した方がいくらか心象も良かろう。
【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは
愚者小路です。
投資における「勇気」とは何か。
やたらめったらリスクを取る事が「勇気」なのか。
その答えはツェペリ男爵に教えてもらうとしましょう。
次回は「【第2回】ジョジョの奇妙な投資格言 ~投資家賛歌は勇気の賛歌~」です。
ありがとうございます。
次回もまた見てくださいね。
応援していただくとより多くの方にご覧いただけるし、投稿モチベーションも上がります。
↑いつもランキング向上にご協力ありがとうございます!
コメント