Yahoo知恵袋のちょっと考えさせられる質問や回答をご紹介する連載「Yahoo知恵袋 秀逸質問&回答録」。
ナビゲーターの愚者小路です。
今回の事例は会社につみたてNISAを強要されている方からの質問。
お給料ぐらい当然の権利として従業員の自由にさせるべきななのに、嘆かわしいやら怒りがこみ上げるやら。
リスクを取らない選択肢のある企業型DCとはワケが違う!
厚生労働省のパワハラ定義と照らし合わせて考えてみよう
従業員の気持ちを軽視した、行き過ぎた業務命令である。
社労士でも何でもバックにつけて解決されるべき案件だが、現場にはそれを許さない空気が流れているのかも知れない。お気の毒だ。
厚生労働省によるパワハラの定義を引用しよう。
職場のパワーハラスメントとは
職場のパワーハラスメントとは、職場において行われる
出典:厚生労働省「ハラスメントの定義」
①優越的な関係を背景とした言動であって、
②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、
③労働者の就業環境が害されるものであり、
①から③までの3つの要素を全て満たすものをいいます。
上記の3つを満たすものがパワハラに該当する。
本件について1つずつ確認していこう。
①「優越的な関係を背景とした」言動とは
業務を遂行するに当たって、当該言動を受ける労働者が行為者とされる者(以下「行為者」という。)に対して抵抗や拒絶することができない蓋然性が高い関係を背景として行われるものを指します。
出典:厚生労働省「ハラスメントの定義」
まず経営者が従業員に対して優越的な背景を振りかざし強制している。
これはクロ。
②「業務上必要かつ相当な範囲を超えた」言動とは
社会通念に照らし、当該言動が明らかに当該事業主の業務上必要性がない、又はその態様が相当でないものを指します。
出典:厚生労働省「ハラスメントの定義」
本来自由に使えるはずの給料に対し明らかに「業務上必要な範囲を超えて」首を突っ込んでいる。
これもクロ。
③「就業環境が害される」とは
当該言動により、労働者が身体的又は精神的に苦痛を与えられ、就業環境が不快なものとなったために能力の発揮に重大な悪影響が生じる等の当該労働者が就業する上で看過できない程度の支障が生じることを指します。
出典:厚生労働省「ハラスメントの定義」
こちらは少し考慮を要する。
「つみたてNISA強制」に投資未経験な従業員はどう感じるだろうか。
投資の知識もないのに価格変動の荒波に放り込まれるのは大変な精神的苦痛ではないだろうか。
以上から私はこれをパワハラに該当すると結論付けた。
とはいえ私の憤懣が先走りしている気もするのであなたにも問いたい。
アンケートでお答え願えないだろうか。
【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは
愚者小路です。
米国株流行りも手伝ってか、ずいぶんアツいブームになりましたね、レバナス。
(そろそろ過去形にしても怒られない頃かな?)
レバレッジ投信について是非を語る気はさらさらありませんが、手を出す前に理解しておかないといけないたった一つの「当たり前」があるのです。
ありがとうございます。
次回もまた見てくださいね。
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