
今日の400字は主要アセットクラスのインデックスファンド同士の相関係数について。
2015年1月~2024年12月の10年間で計算したデータです。
基になるデータは三菱UFJアセットマネジメントが公開している設定来データ。
日々の基準価額推移を読み込んで月次リターンとして算出したうえで相関係数を求めています。
依然続く先進国株式⇔新興国株式の相関係数低下傾向
さっそく愚者小路算出による主要アセットクラス同士の相関係数を図示する。
厳密には各アセットクラス指数に連動するインデックスファンド同士の相関係数である。

算出期間を10年としているため、運用開始から10年以上経っている無印eMAXISを基準ファンドとした。
今後Slimシリーズが10年以上経とうとも過去データとの整合性から無印を基準としていくだろう。
相関係数算出対象ファンド | |
---|---|
国内株式 | eMAXIS TOPIXインデックス |
国内債券 | eMAXIS 国内債券インデックス |
国内REIT | eMAXIS 国内リートインデックス |
先進国株式 | eMAXIS 先進国株式インデックス |
先進国債券 | eMAXIS 先進国債券インデックス |
先進国REIT | eMAXIS 先進国リートインデックス |
新興国株式 | eMAXIS 新興国株式インデックス |
新興国債券 | eMAXIS 新興国債券インデックス |
比較として昨年2023年データも併記する。
全く同一なレイアウトでややこしいので画像をグレーにしている。

依然として先進国株式と新興国株式の相関性が薄れている。
どこまで低下するか少し楽しみでもある。

ここから余談。
ウエルスアドバイザーから月次リターンのDL機能がなくなってしまい、eMAXIS公式サイトの設定来データから手計算するハメになった。
データ探しや集計マクロ作りに相当時間を取られたが、どうにか首の皮一枚でこの企画はギリギリ終わらずに済み一安心である。
今回の算出結果は手製のExcelシートではじき出した。
(キモの部分はCORREL関数で求めている)
そのため計算方法に問題がないか疑問を抱く方もいることだろう。
かつて三菱UFJ国際投信が算出した相関係数データがあった。
今はもう消えてしまったがどこかのキャッシュに残ってる可能性もあるので元のURLだけは提示しておく。
算出期間は2010/10~2015/07。
これと同じ期間で相関係数を出し、比較した結果が下図だ。

(愚者小路算出結果)

桁数の違いがわずかに出ているが一致しているため、私の算出方法に問題ないと判断のうえ公開に至る。
私から提示できる、せめてもの正確性の根拠である。
【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは

愚者小路です。
せっかくなので流れでウエルスアドバイザーの話を。
私は2025年明けに気付いたのですが、いつの間にか機能が大幅縮小されていませんか?
弱ったなぁ・・・
次回は「ウエルスアドバイザーが機能縮小していた件」です。

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