今日の400字は資産を積むべきか、徳を積むべきかについて。
説法の話ではなく宗教色はゼロなのでご安心ください。
婦人公論.jpの記事(リンク後述)にて、「NISA始めよっかなどうしよっかな」を議題にオバサン2人の会話がとんでもない着地点を見出す話を見つけました。
笑って読める話だけれど、こういう二択の罠にハマってる人って決して少なくないでしょう。
片方選んだらもう片方選べないような選択ではない
オバサン2人の会話を聞くでもなく聞いていたライターによる記述だ。
2人は話題のNISAについて「やろうかなぁ、でもゆうこりんが怪しいって言ってたわよ」と取り留めもなく、かつ中身の乏しい会話をしている。
が、途中から話は急にねじれ始めた。
「例えば投資に手を出したとして、大災害が起きたらどうなるのか分からないし、投資したお金が手元にくる絶対的な保証はないでしょ。
それに有事に必要なのは、現金でもなく、助け合いなんですよ。
それなら近所の人に優しくするとか、一日一善を重ねていくとか。
徳を積んだほうが将来的にいいんじゃないのかしら」「そのほうが最終的に回り回って、自分のところに現金ではなく、徳が返ってくるかもしれないよなあ」
「地震が起きた直後に『積立NISA』の書類を持ち歩いても価値はないけれど、近所の人との相互協力に巡り合うほうがよっぽどいいと思う」
おばさん二人の会話はヒートアップしていく一方である。
プロの投資家が聞いていたら、笑いが止まらないだろう。「そのための徳積みかあ。
そういえば、あの大谷くんもその辺に落ちているゴミを拾うんだって。
人が捨てた運を拾っているんだそうよ」「そうよ。そうなったら、私たち、毎日徳を積もうよ。
『積立NISA』じゃなくて『積立NEESAN(姐さん)』でどう?」「いいねえ、さっそく今日から始めるわ」
出典:婦人公論.jp「40代シングル、『積立NISA』が気になっている。が、金より得を積もうと思い、ゴミ拾いを始めることにした」
資産よりも徳を積み立てた方がいいという異次元結論が出て、NISAはポイ捨てされてしまった。
善行してたら投資ができないわけではない。逆もまた然りだ。
投資したくないならしたくないで済む話なのに、わざわざ善行を引っ張り出して二者択一の構図にしてしまったわけだ。
両方選択可能なものを二択であるかのように思い込み誤った判断に至る。
私はこれを二択の罠と呼んでいる。
「若いうちは投資をするよりも今しか出来ない事にお金使うべきですよね?」
よく聞く話だ。
だが、これも二択ではない。
私の答えは「両者にどの割合で金や労力を投じていくか若いうちから考えてバランス感覚を培っておくべき」である。
【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは
愚者小路です。
今回は投資したくないゆえにトンデモ結論を導いてしまった事例でした。
次は精神科医の先生が「苦手な事はしなくていい」とあっさり断言している記事をご紹介。
嫌な事からの逃げではなく、自分が出来る事への注力と考えましょう。
ありがとうございます。
次回もまた見てくださいね。
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