今日の400字はヤマゲン氏こと山崎元氏が2014年にトウシルで公開した「ある試験問題」について。(リンクは後述)
獨協大学での講義で実際に出した問題について解説している記事です。
せっかくなので解説見ずに問題だけ見てガチ回答してみます。
800字以内で回答とあるのですが、私にかかれば400字でイナフだ!たぶん。
【問題】
大手飲料メーカーに勤務する35歳の会社員がいる。
年収は約800万円、現在家事に専念する5歳年下の配偶者があり、子供はいない。
埼玉県内にマンションの持ち家があり、固定金利の住宅ローンが1000万円残っている。
夫婦とも健康状態は良好だ。
この人が、自分について以下のように語っているとする。この人物の金融的な状況を改善するアドバイスを理由を示しつつ5つまで挙げて下さい。
「遺産を貰ったこともあって、私は同年代では貯金のある方でしょう。
銀行の給与振り込み口座に常時200万円程度の残高があります。
この銀行で定期預金を持っていましたが、昨年満期が来て、1000万円ほど同じ銀行で現在毎月残高の約0.4%(税引き後)の分配金がある投資信託を購入しました。
分配金は、当面使う予定がないので再投資しています。株式投資に興味はありますが、現在は、勤務先の会社の株が社員持ち株会に約400万円ほどあるだけです。
会社に確定拠出年金があり、残高が300万円ほどあって先進国の株価指数に連動するインデックス・ファンドに投資しています。
今年から、NISAが始まるので、ネット証券にNISA口座を開いて、昨今の円安で儲かりそうな会社の株を1、2銘柄買ってみる積もりです。両親ともがんで亡くなったので、民間生保の医療保険に入っています」
(800字以内で記述して下さい)
出典:ホンネの投資教室(トウシル)「ある試験問題」
いくつもある回答のフックから愚者小路が指摘するポイント
住宅ローンと同額の定期預金があったなら、毎月分配金ファンドより住宅ローン返済の方が確実性の面からも好ましい。
よしんばファンドを買うにしても毎月分配金を再投資している時点で分配金など受け取る必要がないと吐露しているようなもの。
最初から分配なしファンドにするか、先進国以外のインデックスファンドへの分散をオススメする。
加えて、自社株は勤め先が傾いた時に給与減と資産減のダブルパンチを食らいかねないため他の金融商品に切り替えるのが妥当だ。
愛社精神とリスク低減を天秤にかけて考えてほしい。
最後に「特段の理由がなければ」の話ではあるが、配偶者も仕事を持ち自力で稼ぐ力を維持しておく事も検討してほしい。
働き手が一人である事と、住宅ローンを抱えている事の二つの不確実性を解消できればこの家庭の経済的不確実性は相当低減が期待できる。
リスク低減は何も資産運用でしか実現できない事ではないはず。
まず足元のリスク管理から。
【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは
愚者小路です。
あるメディアで「腹黒銀行員にはこう切り返せ!」的な記事が紹介されていました。
なんだか読んでいて賛同できるところはあるのだけれど、どうも釈然としない・・・
切り返して・・・どうなるの?
ありがとうございます。
次回もまた見てくださいね。
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