今日はカン・チュンド氏の投資信託クリニック「マネー問診票(あなたとお金の親密度を測る55の質問)」について。
※リンクは後述
カウンセリングを希望したお客様にあらかじめ答えてもらい、それをカウンセリングにおける「定性情報」にされています。
つまりカウンセリング向けの資料ではあるのですが、興味本位に回答してみたら自分でも意外な答えが出てきました。
答えを考えているうちにブログのネタにみるみる結びついた
マネー問診票では55の質問を通して顧客のマネー観を浮き彫りにしていく。
私もちょっと興味を覚えて回答してみたら自身の「潜在ポリシー」を再発見するに至った。
もしブログやSNSをやっていたらぜひ試してみてほしい。
私はこの質問に答えるうちにブログ記事の種が3つほど浮かんだ。
(きちんと記事にできるかはさておき)
特に日々書く事ないとお悩みでしたら特にオススメします!
普段ブログで書いている事は自分の中だけで考えをこねくり回した成果物だ。
私の中で渦巻く思考に「他者からの質問」という形で良い意味での横槍が入る事で思考が変異したのかも知れない。
カン氏もブログ内で自身の答えを公表している。
この後お見せする私の回答と比べるとインデックス投資を是とする大枠は変わらないが、細かいマネー観はけっこう違うものだと実感する。
以下、55の質問と私の回答をお見せしよう。
どういうマネー観でブログを書いてるのか参考になれば幸いだ。
『マネー問診票』愚者小路の回答
時間であり、(選択の幅としての)可能性
思う
必要だと思いますが逆は真とは限らない。
努力をすれば必ずお金が増えるわけでもなさそう。
いいえ
遺産に相当するものはゼロであろうと考えています。
思う
絶対なんて「絶対信じない」です。
思わない
1年後すら分からない想定で生きています。
私にとって仕事リスクは市場リスクより格段に大きいのです。
思わない
質問の意図に沿っていないでしょうけど、20年後その1万円札はもっと価値をもっているでしょう。
キャッシュレスの普及により古銭的価値を持つはずだから。
思わない
安全性で言えば個人向け国債の勝ち。
利便性で言えば預貯金が最強なのだけれど。(でもATM手数料これ以上ややこしくしないで!)
いいえ
生命保険には重きを置いていないです。
ある
お金がない恐怖はたびたび味わってきたので。
具体的な金額は考えていません。皮算用をする事すら、あまり意味がないと考えています。
最善を尽くし続けて、老後は手持ちの残高でやっていくしかないのです。
これも明確には考えていません。
ただ賃貸派なのでこれから人生で払う家賃はおよそ4500万ぐらいありそうです。
(90ぐらいまで生きた場合)
どこに住むかは分からないけど、ブログは続けていたいですねぇ。
お小遣いをためて当時好きだった「ハイスクール奇面組」の単行本を買った気がします。
思わない
国際分散投資でGDP比率とか意識してると本当にそう思います。
日本の存在感が年々小さくなっているんですから。
思う
ラッキーで一時的に大儲けした人が自慢して喋るか
アンラッキーで一時的に大損した人が自虐して喋るか
どちらかだと思います。結果として「投資=大儲けor大損」みたいな極端なイメージが出来上がるのでしょう。
このブログを続けていたらライティングや取材のお仕事をいただき、収入につながった事です。
私の知見が経済的価値を提供できたと感じ、非常に嬉しく思いました。
大学卒業後、初任給の前日に全財産が数千円しか残っていなかった時です。
初任給もらってからも必要なスーツなど買いそろえてたら、たちまちお金がなくなった時も悲しかったですね・・・
「スーツ買って給料飛んじゃうとか、何のために働いてるんだろう・・・」なんて。
思っています
投資歴十数年を経てようやく「いかにも初心者的なミス」をしなくなったと自覚しています。
今の調子でリスクをコントロールしつつ「いかにも初心者的なミス」を避けていれば最悪の自体は免れるでしょう。
最悪の事態さえ免れれば、私の運用は概ね「うまくいった」と言えます。
(要は「うまく運用」の評価ラインが低いんでしょうね)
いいえ
今時の債券はリスクとリターンを薄める効果しか持たないように思えます。
それでも25%程度保有は続けるけどね。
思いますね。
お金がない苦労とお金がある苦労なら前者の方が格段に深刻だと考えています。
いつか「金持ちには金持ちの苦労があるんだよ」なんて言ってみたいものですね。
ある
2021年は7月時点でもう2回発生しました。リーチ!
2~4回ぐらいでしょうか。
ただし、それでもトータルでプラスにはなると期待しています。
思わない
昔はそう思ったけど、最近ずいぶん考え変わってきました。
完璧狙い過ぎて機を逸するより、ひとまず叩き台レベルでもアクション起こしてしまった方がいいんじゃないかな。
ある
本腰入れて勉強したい技術があるので仕事を数年休んで打ち込みたいです。
1000万円は休みの損失補填用に。
ない
その手のものは今まで買った事がないです。
思わない
むしろ今がピークぐらいの覚悟で生きてます。
5年後、仕事ができる状況にないかも知れないし。
私にとって投資は、限りある収入の価値を可能な限り向上させる手段でもあるのです。
気にする
少なくとも投資信託においてはコストとリターンが比例関係にない事は既に知ってしまっています。
3回くらいかなぁ。
以前証券会社と銀行に相談に行き、そうでない事を既に確認してしまいました。
株式ですね。
あくまで振り幅の大きさとしては、の話です。
思わない
むしろ円に集中してしまってる方が危ないです。
思わない
「先進国では人口の2/3が両親より貧乏になるでしょう。」
これは映画「21世紀の資本」のセリフ。
私もまったくもって同感です。
思わない
絶対確実に損するテクニックならありますけど、そういう意図の質問ではないのでしょう。
思わない
私には病的な継続性能があるため、一度自分で決めた事なら苦はありません。
(それが誰かに命じられた事なら指一本動かしたくないけども)
平気ではない
一寸先は闇なので、そのお金を返せる保証はどこにもありません。
相場の不確実性は背負えるけど、借金の不確実性はご免被りたいです。
思う
『男には地図が必要だ。荒野を渡り切る 心の中の「地図」がな』
とはマンガ「スティール・ボール・ラン」でジャイロ・ツェペリの父が言った言葉。
骨太の投資政策(ポリシー)は「心の中の地図」に相当します。
思う
既に自分のポートフォリオは定めているので、それに当てはめるだけ。
きっと管理できるはず(おっとコレが自信過剰ってやつかな?)。
特にほしいものはないけれど、それこそ運用益で今後の生活費を全て賄いたいですね。
動く
「んなもんあるかー!」と静かな怒りに震えるという意味では心が動くと言えます。
魅力的な話だとは思いません。
思う
あまり詳細は申し上げられませんが、少なくとも私の人生においては生まれた時点で(ネガティブ方向に)大方の事が決まってしまっていました。
できる
実際は引き受けるリスクの大きさをイメージできるからこそ、そういうローンは組まないのだけれど。
どちらかといえば・・・いいえ。
ただし額面の大きさに相当左右されると思います。
はい
海外には通貨や治安が不安定な国が多くあるので、特に新興国は日本よりもリスクが大きいと思います。
だからといって敬遠する理由にはなりません。国内一辺倒というのもまたリスクですので。
思う
パニック売りは国際分散投資において悪手だと思います。
更なる安値にならないうちに売り逃げて、底を打ってから買い戻すのも悪手だと思います。
短期売買なら損切りと言い張る事もできるでしょうけど。
ない
それは端的に言って「死の星」でしょう。
行きたくありません。
思わない
仕事の不安で眠れない事はあったけど、相場の不安で眠れなかった事はありません。
たぶんこれからも。
していない
自己投資はしていますが、お金をかけるだけが自己投資ではないはず。
それを今から決める事自体がナンセンスに思えます。
可能な限り、ずっと。
思わない
親世代の「正しい」がほとんど役に立たなくなってる現状を見る限り、常識や正しさは常に新陳代謝を繰り返して変異しているようです。
買い増しする(心情的には)
そういう時の買い増し余剰金は持たない主義なので、いつも通りに積み立てるのみです。
ある
難しい質問ですね。
お金のために働いている現在はお金にコントロールされていると言えるのではないでしょうか。
いいえ
ワクワクや自己実現/自己顕示の類は他で満たします。
はい
最近は株式と債券の打ち消し効果が薄れてきているように思えるので、2020年時点の私は「はい」と答えます。
働く期間が長くなる事とほぼイコールです。
「一億総活躍社会」「生涯現役」みたいに耳ざわりのいい言葉だけが一人歩きして、現実は40~50歳くらいで転職/再就職が難しくなる世の中。
どこかで理想と現実のギャップは埋まるんでしょうかねぇ・・・
私自身の稼ぐ力が弱いため、それを補う方法が必要だから。
目が悪い人が眼鏡(コンタクト)で補うように。
足の悪い人が杖や車いすで補うように。
以上、55問の愚者小路的回答でした。
【次回予告】さーて、次回の愚者小路さんは
愚者小路です。
つみたて投資に関する利回り計算って案外面倒。
いちいちExcel叩かなくても、モーニングスターが用意してくれています。
あまり大々的にアピールしてないので目立たないですけど、案外有用です。
ありがとうございます。
次回もまた見てくださいね。
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