
2026/09をもって当ブログは8周年を迎えました。
これもひとえに読者の皆様、もっと具体的に言えば今この記事を読まれているあなた!
あなたに支えられてきたからこそです。
厚く御礼申し上げます。
今回はオリンピックスパン(4年)のマーケット振り返り。
なかなか時間取れず後手に回ってしまいましたがイレギュラーに差し込みました。
今回オリンピックのタイムスパンで振り返るのは2023~2026年の4年。
人は常に色んな事を忘れていくものですから、言われてハッと思い出すニュースもあるでしょう。
と同時に「当時は大変な出来事だと思ってたけど今にして思うと大した話じゃなかったな」としみじみするかも知れません。
はじめに:長期投資の物語は4年で1章
私にとって「中期的」はだいたい4年。
4年もあれば市場の潮目が変わるもので、これを長期投資における1章と考えるのも合理的かと思います。
私はついに投資歴20年に達したので、運用そのもので言うなら5章が終わったところです。

あと何章続くかは知らんけど。
投資始めたばかりの人からすれば4年なんて長く感じるかも知れませんが、まずは1章クリアを目指してみましょう。
「気付いたらもう4年も経ってた」ぐらいの熱量の方がクリアは簡単でしょうね。
2023年~2026年、その時市場で何が起きたか
振り返る前に、わたくし愚者小路の運用パフォーマンスを切り出しておきましょう。

細かい解説は置いといて、2022/09~2026/08の4年で+62.6%。
年利換算だと+12.9%/年ってところです。
前回の振り返り記事によるとその前の4年間では年利換算で+5.4%/年でした。
メチャクチャなオーバーペースだと分かるでしょう。

ではここからマーケットの振り返り。
【2023年】クレディスイスの「アレ」と新NISA前夜祭
2023年にもっとも私の印象に残ったのはクレディスイスです。
UBS(スイスの銀行)が経営のピンチに陥ったクレディスイスを買収した時、クレディスイスの「アレ」が全額毀損(要は価値ゼロ)になってしまいました。
全額毀損を判断したのはFINMA(金融庁的立ち位置の機関)です。
さて、当時投資をしていた人もまだ投資していなかった人もこのニュースはご存知のはずですが「アレ」の名称を覚えておられるでしょうか。
済んだ話って案外すぐ忘れてしまうんですよね。
正解はこのトピックの最後に。
日本国内でも対面金融機関のセールスでクレディスイスのアレを買わされた顧客が大損する事例が多発。
本件の教訓はごくありふれたものです。
「理解できない金融商品は買ってはいけない」
投資界隈では常識中の常識なのですが、その常識が培われる前の顧客が食い物にされてしまったのかも知れません。
単に利率だけ見て飛びついた典型的な失敗事例として誰もが胸に刻むべき教材なのですが・・・
その3年後に同じく利率だけ見て飛びついた投資家が「みんなで大損さん」になってしまったのはいくらか記憶に新しいかと。
人は案外歴史から学ばないようです。
話は変わって新NISAが2023年に発表されました。
開始は2024年からという事で、まさに前夜祭じみた盛り上がりを見せました。
旧つみたてNISAが年間40万円だったわけですから「神アプデ!」と賞賛するのはよく分かります。
実際私も同感ですから。
しかしここで熱を帯び過ぎて「新NISAをやらないやつは情弱」「新NISAなら絶対儲かる」といったおかしな方向に捻じ曲がった言動もしばしば見聞きするようになりました。
投資自体に合理性を感じていたらNISA制度があろうとなかろうとやってるもんじゃないの?
非課税である事で投資をする/しないの「お悩み分岐点」をギリ超えられるようになるケースってそんな多くないんじゃないの?
と私は今でも思っています。
私が何も言わなくてもじきにマーケットが冷や水かけてくれるからいいか、と軽く流していたのを覚えています。
こういう時お祭りに参加して煽り色の強いコンテンツ作ろうともしないから、いつまで経っても人気者になれないんですよね。
※クレディスイスのアレは「AT1債」。答えられたかな?
一方そのころ2023年の愚者小路は
この年にYouTubeチャンネル「愚者小路の投信クエスト」をオープンしました。
構想自体は2022年ごろからコツコツ始めて、2023年に入ってから主要画像の作成依頼に乗り出しました。
こういうのは最初のテンプレ作るまでがいちばん大変。
動画は今でも作り続けているけれど、2023年当時を超える苦労はこの先もないでしょう。
ブログにしても動画にしても、旬の話題にはほとんど触れず自分の発信したいものだけ作る変人運用でうまくやれています。
【2024年】新NISA開始するも植田ショックでウェルカム冷や水
新NISAが開始となり、多くのデビュー組が投資の世界になだれ込みました。
ところがNISAデビュー組に第一の試練が襲い掛かりました。
それが2024年8月ごろ起きた「令和のブラックマンデー」とか「植田ショック」とか呼ばれる一連の下落騒ぎ。
日銀の利上げに伴う円高進行と米国リセッション懸念が絡み合って、2024/08/05にはたった1日で下落率12.4%という猛烈な下落があった事から「令和のブラックマンデー」と呼ばれました。
投資を力強く後押しするコンテンツに助けられてデビューにこぎつけた人にとっては気が気でなかったでしょう。
勝てる勝てると信じてNISAデビューしたのにウェルカム冷や水をぶっかけられたわけですから。
この下落で具体的にどれぐらい「NISA損切り民」が発生したかは不明ですが、投資に不向きな人は一定数いるから仕方ありません。
投資は人生の必修科目ではないので、他の科目でお金の不安を解消していただければと切に願います。
しかしこの下落も影響は限定的で、ほどなく株価も戻ってしまいました。
むしろ情報感度がそんな強くない人なんかは気付かなかった可能性すらあります。
そういう人、最強です。
一方そのころ2024年の愚者小路は
前述の「令和のブラックマンデー」を受け、情報は声のデカい人の属性を考慮して割り引いて受け止めるよう伝える記事を書いています。
あえて本件だけに言及しない筆致としたため、いつか本当の暴落が起きた時に読んでも話は通じるでしょう。
この年もマーケットのアレコレにはほとんど触れず、今も続いている連載「ジョジョの奇妙な投資格言」を開始しています。
マンガやゲームの格言をムリヤリ投資格言として解釈してみる試みはネタ記事としても掘り下げ甲斐があります。
あと投資信託シミュレータ「たたかえ!ファンドゴーレム」(後述)の設計と実装も2024年に着手しました。
ひそかにブログ/動画/シミュレータの三角食べみたいな生活をしておりました。
【2025年】トランプショックとAI投資加熱の行き先は
第2次トランプ政権が発足された2025年、早々に彼は世界を巻き込むゴタゴタ劇を始めました。
世界的に相互関税を迫るヤカラムーブにより企業収益の悪化やインフレ懸念、貿易戦争への発展懸念など先行きの見えない状況から同年4月にはトランプショックと呼ばれる大幅下落が起きました。
SNSの類でも「世界恐慌が来る」とか大騒ぎする勢はいましたが、フタを開ければ2024年の植田ショックとあまり変わらないぐらいの期間で回復してしまいました。
もうちょっと長くて深刻な下落局面であってくれた方がありがたかったのですが、当然市場は私の願望なんかに微塵も関心を持ちません。
市場の関心は同年後半にはもうAI関連へと向いていました。
日経平均も40000円にタッチするかしないかぐらいの相場だったのが後半から一気に突き抜けて50000円に届いたのが象徴的でしたね。
同時にこのあたりからハイテク銘柄に絞ったファンドが出てきて、オルカンなど広範な分散投資から急に絞りまくったファンドに鞍替えする事例も多く見聞きするようになりました。
具体的に言うとメガ10とか、そんな絞るんだったらもう投資信託でなくても良くないか?と言いたくなるようなものです。
「ローリスクローリターンのオルカンなんか保有してても機会損失にしかならない」とか言い出したらもう終わりの始まりです。
投資スタンスはこういう一歩からあっさり崩れ始めるもの。
2024年の新NISAからデビューした勢はそろそろこの辺りで気が付き始めたはずです。
ただ買い続けて、ただ持ち続けるのが決して簡単ではない事に。
まぁ自分自身で勝手に難しくしちゃってるだけなんですが。
一方そのころ2025年の愚者小路は
トランプショックとほぼ同時期に投資信託シミュレータ「たたかえ!ファンドゴーレム」を公開しました。
私の採算度外視ガチを喰らいやがれと言わんばかりの出来に仕上がって個人的には満足しています。
もう気が済みました。
当時の記事群を一覧で読み返してみると、見事なまでにトランプショックになんて触れてもいない。
基本的に上がろうと下がろうとやる事が変わらないから関心を持たないんでしょうね。
あとは当時Nintendo Switchでゼルダにハマっていてそれどころじゃなかったというのも大きいでしょう。
投資家がトランプショックで頭抱えてるのと時同じくして、ゼルダの謎解きが難しくて頭抱えてました。
2025年はゼルダとゼルダとゼルダ無双、あと文字遊戯が斬新すぎてシビれた。
マーケットの思い出よりも同年にプレイしてたゲームの思い出の方が色濃い私。
そんな奴のブログで恐縮です。
【2026年】米国イランのゴタゴタとほころび始めたAI期待
またトランプか!
世界中から同時多発ツッコミが起きました。
詳細は省くとして同年3月ごろ、米国とイランの紛争によりホルムズ海峡が封鎖。
石油供給どうなるの?ナフサ足りなくて大変じゃない?といった先行きの見えなさからまたしても株価は下落しました。
そろそろ投資家も学習してほしいところですが・・・
ここでもSNSでは「世界恐慌が来る」「石油不足で経済が止まる」とかお祭り騒ぎが起きるのは変わりません。
それを横目に眺めつつ、人は歴史から学ばないという事を学ぶしかなさそうです。
そしてこの下落もまた1ヶ月も経たず回復し、投資家たちの記憶の彼方へ。
ゴタゴタ自体は解決しないまま、来年の春ごろ「おいおいまだゴタゴタやってたの?もう1年よ?」と冷めた視線を投げかけられていそう。
同年後半にはAIによるものと考えられる情報流出事件が大量発生。
便利になる一方でこのまま無法地帯で良いのかとAIサービスを提供する各社に今後の在り方が問われています。
実際AIが勝手に悪さを働いた時、その責任は指示を出したユーザーにあるのか、しかるべき制御をしなかった提供企業にあるのか、明確な線引きがない状況だと認識しています。
いざという時に法的な責任が生じてしまわないよう、AIにも薬や車のような厳しい安全基準が求められるようになってくるかも知れませんね。
それが株価にどう影響するのか、興味を持ちつつ遠巻きに観察していきたいところです。
一方そのころ2026年の愚者小路は
マーケットやブログ/動画とはちょっと離れた話。
システム関連の仕事をしているため、同年後半のセキュリティ事件大量発生の影響はかなり受けています。
担当システムが直接どうこうなったわけではないですが脆弱性の影響有無を調査させられたり、いくつかのサービスを念のため停止したりとか。
よく個人情報流出とか聞くと流出された人への補償なんかの話になりやすいけど、こういう余計な仕事によって企業業績を圧迫しうるコストが生じています。
そういう意味ではどんな企業も被害は受けているのですね。
余計な仕事が増えると、コンテンツ作成に充てられる可処分時間が減ってしまうので、巡り巡って私個人にも間接的被害は生じていると言えます。
こういうのも1年後には「あぁ、あったなぁ。そういうの」と言えるようになるのでしょうか。
さいごに:この4年間で唯一起きていないイベントは?
どうでしょう、この4年間本当に色々ありましたよね。
でもこれが長期投資における1章。
この先何章も続くうちの、たった1章。
だから一つ一つのイベントに振り回されていたら身が持ちません。
色々起きたには起きたのですが、実は「暴落」だけが起きていない点に注目。
各年で触れた下落も日経平均ベースでたかだか10%強。(コレを暴落と呼ぶには無理がある)
30%以上下がって投資ブームが一息で消し飛ぶようなホンモノのやつは2020年のコロナショックが最後です。
次の章では暴落が来るのか?
その時、暴落を知らずにここまでやってきた勢はどうなるのか?
そこに興味を持ちつつ、相場の傍観者を続けるとしましょうか。

以上、2023~2026年の振り返りでした。
次はまた4年後の振り返りでお会いしましょう。

ありがとうございます。
次回もまた見てくださいね。
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